【感想・ネタバレ】SHI-NO -シノ- 君の笑顔のレビュー

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Posted by ブクログ

シリーズ完結編です
この作品は信者なので補正ありまくりですが、最初から読んで中だるみしないならきっと気に入るはずです。
作者が考える死生観、生き方と、中高生に受けそうな内容です。
ラノベの武器である『イラスト』が、致命的な武器になっている、そんな作品です。
哲学に興味があって現代文で読みたいのなら気に入るのではと。
ミステリメインでは…ないよなあこれ

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2010年09月15日

Posted by ブクログ

“「支倉さん……貴女以外の他人、必要ですか?」
「……………」
「断絶の向こう側に、あの人の姿を望みますか?」
「……分からない」
「あの人の元へ駆けつけたいと、そう思いますか?」
「……………」
志乃はハッキリと頷いた。
小さく、ではなく。
明確な意思を持って。
「その感情を、恋と呼ぶんですよ」”

最終巻。
正直に言うと、まだよく分かってなかったりする。
いや、事件のほうじゃなくて、『一人』とか『私』とか。
ただただ、最後の志乃ちゃんの笑顔にほっとした。
あと、メインキャラが誰も亡くならなかったことに。

“お互いの意思で望んだ。
だから、これが僕らの物語の終わり。
ここから先にあるのは平凡で平坦な日常で、人様にお見せ出来るような大層なものじゃない。事件は起こるが、僕らはそれを二人の力で乗り越えて行く。これがお仕舞い。名探偵にだって文句は言わせない。その先を望むなら、勝手にやってくれ。止めやしないし、邪魔もしない。
僕が、志乃ちゃんが望んだ生活がここにあるのだから。
この世界のすべての他人にだって、それは否定させない。
「……ご馳走様でした」
「早いね。もう出るの?」
「待ち合わせしてるから」
食器を流しに置いて、志乃ちゃんは学校指定のショルダーバッグを持った。幼い彼女の身体には幾らか大きいそれを重そうに肩に掛ける。
(中略)
「……………」
酷く納得いかない表情だったが、根負けしたらしく志乃ちゃんは覚悟を決めた。
口が何かを咀嚼するように動く。わざわざ準備体操をしなければならない程、筋肉は固まっていた。長い間……ずっと昔から。
それでも―――――
「い、行ってきます」
その笑顔は、僕が見て来たどんな光景よりもずっと綺麗で――光に満ち溢れた、未来そのもののようだった。”

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2010年06月12日

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