【感想・ネタバレ】銀行マンの凄すぎる掟のレビュー

あらすじ

クソ掟の「無力化」で日々を変える!

金融機関は厳しいノルマ、厳格な管理体制、世間からの目、上司からの人権を無視したかのような叱責、旧態依然とした環境、謎の風習など、人間性を損なう〝機会"が数多くちりばめられている。そして勤務する人間は心を麻痺させ、その世界観に染まっていく。

しかし、それでよいのだろうか?一度きりの人生、給料をもらえれば、会社の意向に自分を染めあげて、それで幸せになれるのか?

本書では、そんな「クソ環境」でも、人間として自分の納得できる日々を送るための考え方、行動の仕方をその道二十数年の金融機関の現役課長が伝授する。ポイントは「視点を変え、自分の半径5mを変える」こと。
銀行マンを筆頭に、息の詰まりそうな日々を過ごすサラリーマン必携の書!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

銀行マンの凄すぎる掟 ―クソ環境サバイバル術
著:猫山課長

金融機関においては、厳しいノルマ、厳格な管理体制、世間の目、上司からの叱責。これほど一貫して人間性を損なう機会がちりばめられている業種はそうそうない。金融機関は、人間性を維持したままでは少々困難な業種といえる。お金を扱う仕事とは、そういうものなのかも知れない。そうして、勤務する人間は心を麻痺させ、その世界観に染まっていくことになる。

納得できる日々を生きたい。でも現状を変えるだけの力はない。ならば、自分が変化して、世界を見る目を変えよう。世界の見え方を変えよう。つまりこれが、「自分の半径5メートル」を変えるということである。「自分の捉え方で世界はいくらでも変わる」ということを根底に本書は以下の3章から構成されている。
①会社に巣くうモンスターへの対処法
②予定調和の日々をくつがえす法
③クソ環境から自分の人生を取り戻せ

クソ環境サバイバル術・・・。20年以上同じ業種、同じ企業に勤め続けている私にとって、自分の属する組織がクソな環境とは思えない。外の世界を知らないだけなのか、茹でがえるとなり、朱に染まってしまったかは定かではないが、もちろんクソ・・と思わず、ニコニコと働き続けてきたわけでもない。

今の環境と役割からすれば、そのクソ・・という環境を本書でいう5メートル以内を変えるということが一番の自分に課せられた、自分が認識している仕事なのかもしれない。直接的にお客様や地域に貢献するのでなく、環境と気持ちと環境を整えながら仲間がそれなりにk貢献できる成長できる土台をつくる、土台に変えることが求められている。

もちろん良いことばかりではないものの、自組織と他組織、そして共通ゴールを意識して取り組めばできなくもないなとも感じている。

本書では、私より少し兄貴分の方が記されている。確実に格段に仕事が出来る人だということは容易に想像がつく。良いことだけではない、現実味溢れる実体験は読んでいて引き込まれる。

自分のために、お客様のために、何より仲間のためにも5メールの変化は私も意識して取り組み続けていきたい。

0
2023年11月25日

Posted by ブクログ

# 銀行マンとして生き抜くためのTipsとその生態系

## 面白かったところ

- 別の世界線で自分が歩むかもしれなかった、世界が文章を通して想像できて良かった

- 「世界を変えられないから、自分を、周りを小さく変えていく」という実にミニマムな思考がとても勉強になった

- 不機嫌おじさんの生存戦略がとても面白かった

## 微妙だったところ

- 特になし

## 感想

リアル過ぎる銀行の中の人の話。特に面白かった内容が2つあって、一つが不機嫌おじさんの生存戦略。不機嫌な人の周りは、この不機嫌おじさんの所為で不利益を被っているが、当の本人にはどんなメリットが有るのか?

それは、「不機嫌であるからこそ周りから配慮される利益を享受している」点だという。なるほど。自分が不機嫌であることに掛かるコストは低くて周りが気を遣ってくれるメリットは確かにある。この不機嫌戦略が罷り通るのは、終身雇用の慣習があるからだと著者は主張していて、完全に理解した。

自分が働いている職場にこんな面倒な人はいないし、居たとしたらすぐに追放されるだろう。それは人材の流通が激しい業界であり、本当に実力のある人が評価される世界だからだろう。不機嫌でいられるのは、会社が不機嫌マンに給与を支払ってくれる環境に問題があると言わざるを得ないだろう。

もう一つは、「自己成長としての胡麻擂り戦略」である。たまに接触する上司に対して、やけに胡麻擂りをする人間は存在する。彼らをよく思わない人も多々いるだろうが、胡麻擂りにも道があるそうだ。
胡麻擂りをするには、胡麻を選ぶ必要があり、胡麻を擂る技術が必要だ。上司に対してどんな話(胡麻)をして、自分が使える人間だとどのように説明するか(擂る技術)が求められる。まともな上司は胡麻擂りを通じて、数字以外の営業マンとしての力を測ることができるのだろう。

銀行の中の人ということもあるのだろうが、みんながしない競争を独占市場で行うという視点でみるとかなり優位な戦いと言える。

自分と無縁な本にこそ、このような回り回って使えそうな手練手管が詰まっていて大変勉強になる。

0
2024年07月30日

Posted by ブクログ

普段からnoteの読者でもあるので、既視感のある内容が多い。その中でも選りすぐりであるため、ビジネスマンが読むものとしては勉強になるものが多いと思う。半径5メートルを変える、分かりやすいコピーで良いなと思う。

0
2023年10月15日

Posted by ブクログ

銀行員以外に刺さるのかわからないが、銀行員の若手から中堅にはまぁまぁ刺さると思う。
逆に、理解ができないという受け手側にも問題があると思う。
なるべくなら辞めて欲しくはない、という気持ちも伝わった。

0
2024年08月20日

「ビジネス・経済」ランキング