あらすじ
【内容紹介】
意見や考え方の違う相手の話を
「我慢をせずに、ちゃんと聴く。」
「叶えないけど、ちゃんと聴く。」
「従わないけど、ちゃんと聴く。」
これは聴き方次第で実現する、と著者は語る。
上司部下の関係であっても、親子関係であっても、上意下達のコミュニケーションだけでは上手くいかないことを実感している人にとって、本書はたくさんのヒントを与えてくれるだろう。
また本書のユニークなところは、聴くことを大切に扱いながらも
「聴くだけでは上手くいかないことがある」
「教える・叱るなどの伝える行為も大切である」
という読者のリアルな悩みに寄り添っているところでもある。
「聴く」についての理論と、実践のための具体的なヒントとともに、聴くと伝えるの両立をどのようにしていくのか?について、本書を通して一緒に考えていきたい。
【推薦者・読者からの声】
伊藤羊一さん(『1分で話せ』)
タイトルを見てピンと来なかった方、まず読んでみてほしい。
著者が積み上げてきた10年の蓄積を、みなが心と体で、正面から受け止めた時、この社会はもっと幸せになる。
梅田悟司さん(『「言葉にできる」は武器になる』)
聴いてくれる人がいるから、話したくなる。
深い対話のはじまりには、いつだって、ちゃんと聴いてくれる人の存在がある。
篠田真貴子さん(『LISTEN』『ALLIANCE』)
これからの企業価値の源泉は独自性や創造性。だから多様性が重視される。
「まず、ちゃんと聴く」、つまり自分とは異なる他者の肯定的意図を受け取るのが出発点だ。
そうすれば事業のパフォーマンスも組織風土も、大きく飛躍すると私は信じている。
堀内勉さん(『読書大全』『ファイナンスの哲学』)
「聴く力」のポイントは「共感力」だ。「相手の立場に立ってみる」、つまり立場を逆転して考えてみるという、視点の「コペルニクス的転回」だ。
でも、ただ考えただけで相手の立場に立てる訳ではない。完全に相手の立場を理解できなくても、その不断の努力を怠らない姿勢こそが「共感力」なのだ。
物事をブレークスルーするために、視点の転換は欠かせない。それがヘーゲルの弁証法で言うアウフヘーベンのための前提なのである。「相手を変えたければ、まず自分が変わらなければならない」と言うが、本書はそのための理論と実践の書なのである。
仲山進也さん(『今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則』)
定義があいまいなビジネス書が多い中、ちゃんと定義されているのが気持ちよく、表層的なノウハウ本に書いてあることへの違和感がちゃんと書いてあって信頼できる。
チームビルディング視点で言えば「心理的柔軟性のつくり方」と「ストーミング(混沌期)の作法」のヒントがいっぱいであった。
三浦将さん(『自分を変える習慣力』『リーダーのコミュニケーション習慣力』)
発売日数日前にして、バカ売れしているらしい。「傾聴」について、これくらい、丁寧に、そして分かりやすく書かれている本なのだから、「そりゃ売れるよな」というのが実感です。
【目次】
第1章 まず、ちゃんと聴く。
第2章 ちゃんと聴くを分解する
第3章 伝えるを分解する
第4章 「聴く」と「伝える」の黄金比
第5章 「聴く」「伝える」「両立する」3つの技術を高める
第6章 3つの技術を高めた先にあるもの
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ビジネスシーンの例が多いですが、誰でも、必ず、日々のシチュエーションと照らし合わせると、学びがある一冊だと思います。
私は友人との日常会話で、自分が会話の流れを切ってしまったり、あらぬ方向へ会話を逸らしてしまったりすることが大きな悩みとしてありました。相手の話が聴きたいのに、自分が口を挟むから結局会話の多くを自分の話が占めてしまう。聴く力が足りない、もっと相手の話を深掘る方法が知りたいと思ってこの本を手に取りました。
相手の言動には必ず肯定的意図がある。
相手の肯定的意図をwithoutジャッジメントで聴く。
まず、ちゃんと、聴く。
この本で学んだ一番大事なことをメモのようにここに記しておきます。
この本で得たことを日常から意識して、私の理想的なコミュニケーションが取れるように頑張ろうと思います。
Posted by ブクログ
傾聴に興味があり、ちゃんと聴くとはどういうことなのか理解したいと思い購入した。
まず、ちゃんと聴くとは、自分の判断なしに相手に肯定的意図があると念頭に置いた上で話を聴くことである。この本は聴く上での信念(あり方)をメインにした本
まとめ
聞くと聴くの違いを理解した上で、話をきく際に今はどちらの状況なのか気づき、状況に応じた使い分けができるようになろう
気づき
1.自分と異なる意見の時は聴くのが有効、同じ時には聞くのが有効
2.自分の多面性を認めることで、相手の話を深く聞ける
3.脳内のイメージは否定と肯定の区別がつかない
todo
人と話をする時は聞くのか聴くのか意識する
なぜ(why)となに(4w1h)を意識する
自分の観察力に建設的な懐疑心を持ち続ける
Posted by ブクログ
聞くと聴くは違う。
聞くというのは常に自分視点であり、基本的に同意するか反対するか、そして、上下関係的なコミュニケーションになりがちですが、後者の場合は、相手の関心ごとに対してなぜではなく何かと言うところで話を広げていくことがそうです。視点は常に相手に置いており、反応としても寄り添い方受け止め方となります。ゆえに横の関係を構築しやすいです。
そもそも、人の傾聴スキルと言うものは、非言語的なスキルをどれだけ高めるか決まります。相手と話を深掘りするためには解像度を上げる必要があり、解像度を上げるためには何でも話してもらう力というものが必要です。
そして、ここでなぜ傾聴の本であるのに、伝えるを扱っている内容であるのか、それはただ傾聴するだけではコミニケーションが成り立たないからです。ある有害事象が発生した場合、他者への貢献度をきちんと言葉にし、ポジティブフィードバックを行うこと、これが今後の振る舞いを分けます。
傾聴と伝えるの両立には宝石があり、技術向上には関心、知識、経験の3つのセットが必要です。
Posted by ブクログ
すっと話が入ってきて、実践したくなる、かなり良い本だと思いました。聞くと聴く。withジャッジメントかwithoutジャッジメントか。あり方とやり方とコンディションの掛け算など。自分が会社で普段意識していることを文章として客観的に見直す良い機会になった。全然できていないと思うのだけど、そうだからこそ意識して変えていきたいと思った。積読本になっていたけど、正月休みにゆっくり読めてよかった。
Posted by ブクログ
「肯定的意図があると信じる。」すごく刺さりました。この本を読んだ後から日常生活でもこの言葉をいつも留めてます。
あらゆる自分の気持ちを容認することは肯定的意図を容認するために必要。との言葉も凄く納得。
「まず、ちゃんと聴く。」のタイトルから想像した以上の広がりがある内容でした。
Posted by ブクログ
コテンラジオで篠田真貴子さんの話を聞いて読んでみた本。こういうテーマは大体精神論のごり押しで腑に落ちないことが多いけれど、あり方含めてロジカルに整理されていてとてもわかりやすい。聴くを実践しながら何度も読み返したいと思える一冊。
Posted by ブクログ
ためになった。Withoutジャッジメントで聴くということがどれほどできているだろうか考えさせられた。うまくは聴けていないかもしれないが、ちゃんと聴くのは心掛け次第で誰にでもできる。「一般的には」「普通は」「客観的に見たら」「みんな」「他の人も」という言葉が浮かんだら自分の意見の正しさを証明しようとしているケースが多いという点には本当にドキリとさせられた。
本のタイトルのままだが、まず、ちゃんと聴くことができる人間になることを心がけたいし、ここが真のリーダーへの一歩目だと思える。
Posted by ブクログ
【なぜ】「聴く」ことが苦手だと感じていたため改善したい気持ちから一読
★5.0の5点
【どう】終始、素晴らしい内容。自己啓発内容も込みで素晴らしい。
5章までの内容は何度でも振り返りたい程の深い内容。
6章以降はいわゆる自己啓発の極み。全くの同感であり、私も価値観から仕事のビジョンが見えてきた1人。
これまで自分から伝えることしか出来てなかったと反省。相手と同じ景色を見に行くことを実践したい。
【学び、備忘録】
・「駆け込み乗車はおやめください」→「次の電車をお待ちください」 日頃から前向きなフィードバックを意識したい
・展開→具体→抽象→俯瞰
・「なぜ」を「何」に置き換えてみる。一緒に探そうとする姿勢。
・スキルとコンディションの話における、自転車の例は秀逸(p.144)
・相手の関心ごとを探りに行く
・このご時世にも厳しさは必要。個人的には「信頼」があれば厳しさは問題ないと考えていたが足りなかった。「動機」でもいいのか。
・「注目する切り口」を変える
・教えることで相手に与えられる価値が昔に比べ相対は的に小さくなっている
・価値観からビジョンでもいい。
【理解が足りない】
Posted by ブクログ
「聴く」とは何かを論理的にわかりやすくまとめてくれている。それは単に表面的に黙って聞いているということではない。肯定的意図という信念をもって、相手の関心事に関心をもち判断をいれず(withoutジャッジメント)に聴くということだという。そしてその信念(あり方)と非言語・言語によるスキルを使って初めて聴ける組み立ては、納得感しかない。そして、聴いているだけではコミュニケーションは成立せず、伝えるということについても深い洞察が語られている。まずは「聴く」ことからはじめたいと思った。
Posted by ブクログ
発生頻度が少ないが貢献度の高いゾーン3をみつける。ほめる、しかる、は使い分け。やってはいけないことを言われると行動が引っ張られてしまう。よくできた行動をとりあげる。
聴くというのはwithout judgementであり、なぜ?よりなにがそうさせたの?と言う質問の方が内心を引き出せる。
Posted by ブクログ
・聴く:without ジャッジメントで、意識的に耳を傾ける行為
・相手の言動の背後には肯定的な意図があると信じている
・聴く力は「なんでも話してもらう力」と「解像度を上げる力」にわけることができる
・自分が肯定的意図を持てるのは、自分が認識・共感できる範囲に限られている
・肯定的意図という信念を持つということは、つまり異なる「意見」をぶつけ合う前に、お互いの「意図」を交換し合おうという意思を持つことだ
・非言語スキルの上級者になると、相手よりもその世界を味わってしまう。楽しい話を相手がしているときに、自分のほうが楽しんでしまう
・同じ言葉を使う:目的は相手が主観的な世界から抜けないこと
・「なぜ」を受け取る相手は「正しい答えを言わなければ」「この人が納得する答えを言わないと」と感じやすい。一方で「なに」という問いは、一緒に考えようとしてくれていると感じる。「あなたはなぜそう思うのか」→「あなたの中の何が、そう思わせているのか」
・人間は「脳内にイメージしたものを実現しようとする」生き物だ。「駆け込み乗車はおやめください」と、言葉としては否定語がつかわれているが脳内には駆け込み乗車をしているイメージが浮かんでしまう。すると、身体はそれを実現させたくなってしまうのだ
・当たり前だと思って注目していないだけで、実は望ましい行動をしている時間のほうが長かったということは往々にしてあることだ。その時に感謝の意を伝えることで発生頻度が高まる
・自分の肯定的意図を、まず、ちゃんと聴く。
・「一般的には」「普通は」「客観的に見たら」「みんな」「ほかの人も」といった言葉が浮かんで来たら、自分の意見がいかに正しいかを、それらの言葉を利用して説得しようとしているケースが多い
・自分自身のバイアスを疑い、選択する表現手段を変えることでしか、関係は変わらない
・失敗を前提として取り組みながら、アーリー・スモール・サクセスをたたえあえる仲間を作る
・今できているか否かよりも、今よりも良くしようと意識し、努力し続けることを大切にしていこう
・テイカーがネットワークを築くと、決まった大きさのパイからできるだけ多くの利益を自分のために奪おうとする。ギバーがネットワークを築くと、パイそのものを大きくするので、だれもが大きめのひと切れをもらえる
Posted by ブクログ
・肯定的意図という概念が非常に価値を感じた。この考え方に触れるだけでも、この本の価値がある。
・相手の関心ごとに関心を寄せる
・イメージが実現しやすいという修正を利用したギャップフィードバックの仕方
Posted by ブクログ
自己判断を加えずに聴く。これは字面以上に難しいと思う。自分も学生時代に複数友人の悩みを各複数回にわたって聞いていたことがあったが、いずれも堂々巡りで、自分なりのアドバイスをどう伝えても響いてなかった。今思うと、まず、ちゃんと、聴いてほしかったのだろう。なぜ⚪︎⚪︎?と聴かれると責められている感じだが、何が⚪︎⚪︎させるの?と聴くと幾分相手の視点に立とうとしている意図が伝わりやすい。自分のキャラ変を試すなら、利害関係の薄い人から試すといい。
Posted by ブクログ
仕事で部下とのコミュニケーションに思うところがあって。数々のコミュニケーション・フィードバック本を読んできたが、タイトルの通り「まず、ちゃんと、聞く」ことの大切さがとても丁寧に解説されており、理解が深まった。特に「聞く」だけでなく「伝える」とどう組み合わせるかまで言及されていた点は、まさに悩みポイントであり、膝を打った。
Posted by ブクログ
要約:効果的な対人コミュニケーションについてのハウトゥがメインの内容。
- **肯定的意図**:相手に安心感を与える非言語スキルと解像度を上げる言語スキルが重要。
- **4つの質問**:展開、具体化、抽象化、俯瞰で話を十分に聞ける。
- **具体化と抽象化**:場面の具体化は5秒間を切り取る目安に、未来に役立つ抽象化には具体が必要。
- **質問の方法**:「なぜ?」よりも「何?」を使う。
- **自己開示**:相手に自己開示して欲しいなら、自分から自己開示する。
- **聴く技術**:信念×非言語スキル×言語スキル
- **聴く力**:聴く技術×コンディション
- **ゾーン3に注目**:小さな成功を讃え合える環境を整える。
Posted by ブクログ
without judgmentで聴く
なぜそう思うのか、何がそう思わせるのか
どんな行いにも肯定的意図があると考える
相手の見ている景色を見ようとする
自分の中に複数いる(時には矛盾している)自分のどれか一つが正解で後を悪者としないで、全て自分だと考えて活かし合う=自分の中の多様性を認める
Posted by ブクログ
最近人の話を聴けていないなと思い手に取った本。
聞くと聴くの違い、聴く技術と伝える技術などがとてもわかりやすく書かれていた。
自分が話を「聴く」べき場面で「聞いて」しまっていたことや、どうすれば聴けるのかが理解できた。
まずは聞くと聴くの使い分けを意識したり、相手の関心事に関心を持つことから始めてみようと思う。
上手くいかないこともあるだろうから、そのときはまた読み返したい。
Posted by ブクログ
「きく」ことは大事ですね。
今、新しい仕事を初めて、どうやって「きく」のか悩み中です。
一度ではまだまだ読み込めないので、もう一度読みたい本です。
Posted by ブクログ
ポイントが体系的に書かれており、読みやすくかつ分かりやすい。「聴く」ことは単なる受け身の行動ではない、「聴くことは与えることなんだ」と気づかされる。
特に印象的だったことは以下の3点。まずは、これを実践してみようと思う。
①「聞く」はwithジャッジメント、「聴く」はwithoutジャッジメント
②「肯定的意図」という信念を持つということは、お互いの「意図」を交換し合おうという意思を持つことだ。多様性を認め合うことにつながる。
③疑問詞を「なぜ」から「何」に。(「なぜ、そう思うの?」ではなく、「何が、そう思わせるの?」)
Posted by ブクログ
・受け答えの選択肢の一つに「聴く」を加える
・相手の言動の背後には肯定的意図があると信じる
・何でも話してもらう力を高める
・10回中1回できたことを価値づけられるか
・相手の話をともに体験しようとする
・問いを「なぜ」から「なに」へ
私自身も、上記のようなことができていないから
この本を手に取っているわけですが、
世の中を見回しても、
「聴けない」人は本当に増えてきていると思う。
それは、その根源は、
「聴ききる」だけのゆとりが足りない社会、
「聴けない」環境にあるのではないかと、切に思う。
Posted by ブクログ
書籍紹介サイトで興味持ち、購入。
「まず」、「ちゃんと」、「聴く」と、それぞれ分解して始めに説明することで、全体像を示していくのが丁寧に感じる。聴くをちゃんとできた先に話すがあること、小手先の言葉のテクニック学ぶ前に意識することがあるなど、読んでいて個人的に納得感が高かった。
聴くが『without 自分の考え』という姿勢を、まず意識しないとな。
Posted by ブクログ
「まず」「ちゃんと」「聴く」
それぞれの問いに丁寧に答えてくれている本。
肯定的意図があるはずだという信念をもって聴く。withoutジャッジメント。
聴く前に相手を判断していないか、まずはこの一歩を徹底したい
Posted by ブクログ
『まず、ちゃんと聴く。』というタイトルを見た瞬間、YeLLの価値観がぎゅっと詰め込まれているなぁと感じた。
聴くことで全て解決されるわけではないけど、まず、聴くことから始める。相手の言い分が合ってるかどうかはわからないけど、それはいったん脇に置いておいて、ちゃんと聴く。
これが簡単なようで、実に難しい。100%は無理だろうな。
櫻井さんもそう言っているので、ちょっとホッとする。
でも、今より少しだけ頑張って聴いてみませんか、そんなメッセージが、一冊通してじわじわと聴こえ続けている。温かいような、やらない理由はないよね?なんて、いつの間にかNOと言えなくなっているような(笑)じわじわと熱のこもった圧力をかけられているようにも思えてくる。
具体的に何から始めたらいいのか、段階別にスキルアップのヒントも散りばめられていて、考え方としても活かし方としても「使える」本だと思う。
Posted by ブクログ
聞くではなく聴くを学べる。
また伝え方も合わせて学べるので、誰もが読んでもいい本。理論的に説明されているので分かりやすいが、ゆえに少しクドいかな…
下記は備忘録
withジャッジメント
withoutジャッジメント
自分の意見を挟まないのがwithoutジャッジメント
相手の意見に自分の評価(良かったねとか、大変だねー)を挟まない事が、聴くこと。
肯定的意図
行為と意図は別。罪を犯そうとする人の行為を止めても意図が満たさなければ、別の罪を犯してしまう。
愚痴や行為などには肯定的意図があることを前提に相手に接する。
自分の多面性を認めないと、相手の多面性を否定してしまう。自分の多面性とはダイエットしたいけど、お菓子も食べたいなどの矛盾について、どちらかの意見を悪いものとして殺す事。そうすると、相手の意見もどちらかを否定してしまう。
伝え方
いつも怖い上司が優しい口調で注意された時に、すかさず優しい口調で言われたので理解しやすかったなど、例外的な所をほめることで相手が理解しやすい。
子供がご飯をさっさと食べない時も、ちゃんと食べている時にしっかり褒める。良く考えたらテレビ見たりしている時間はそんなに長くない。そこだけでテレビ見るなと注意するのも
…
Posted by ブクログ
ハトマメ(鳩に豆鉄砲)なフレーズ
「もし我慢を伴うのであれば、それは聴くではない」
「聴く時にどんな質問が有効ですか? と聞かれることは多い。細かく分かればきりがないが、①展開、②具体化、③抽象化、④俯瞰の4つを押さえれば、1時間でも2時間でも十分に話が聴ける」
「質問の中で、すぐに使える非常に効果的な言い回しがある。それは「なぜ」ではなく「なに」を使う」「相手に関心を向けるのではなく、相手の関心事に関心を向けるための手っ取り早い方法なのだ」
Posted by ブクログ
副題にあるように、コミュニケーションの質を向上させるためのノウハウ本。
全体的に、分析して説明しようとしており、途中から(自分には)かえって分かりにくいと思えたが、次の点は参考になった。
○"ちゃんと聴く"とは、without judgment で相手の言うことを聴くこと。
○ちゃんと聴こうとすると、"なぜ?"を使いがちだが、"何(がそうさせるの?など)"を使うとよい。
○貢献度は高いが、発生頻度の低い仕事では、その瞬間を見逃さず、感謝を伝えたり褒めたりすることが大事。
職場でのコミュニケーションに活かしていきたい。
Posted by ブクログ
ちゃんと聴くというのは、判断せずに相手に肯定的意図があると信じて聴くものと理解した。テクニック云々ではなく、こうした姿勢が大切なのだろうなと思う。
Posted by ブクログ
聴くとはどういうことか?どのような効果をもたらすのか?
→聴く力=聴く技術(あり方×やり方)×コンディション=何でも話してもらう力×解像度を上げる力
→あり方:信念、やり方:非言語スキル×言語スキル
→信念と非言語スキルは何でも話してもらえる力に寄与、言語スキルは解像度に寄与
→聴く時に有効な4種の質問
1、展開:他には?
2、具体化:っていうと?もう少し教えて?具体的には?例えば?
3、抽象化:要するに?つまり?
4、俯瞰:言ってみてどう?
→今できているか否かよりも、今よりもよくしようと意識し、努力し続けることを大切にしていこう
Posted by ブクログ
Listenを翻訳された篠田真貴子さんの訳し方が英語的でもあり、村上春樹のような完全に解釈を村上春樹にしていくのでもなくすごくいいなと思ったので、篠田さんを追って行ったらたどり着いた本。
ちゃんと、、これはWithoutジャッジメント、つまり判断、分析、などを入れることなく、聴くこと。もう一つは、この態度で会話に臨むには、実はものすごく体調と心の持ちようがヘルシーである必要がある。相手と同じ体験を聴きながらしにいくのだから、体力と精神力を使う。「しちゃったんだね」じゃなく、「したんだね?」と事実をそのまま受け入れる。なんで?俺らなら、、等々は論外の反応だ。当たり前のことながら、本当にこの2つが本当に大事だと感じる。
ただし、ここからはテクニックとしてはどうかと思うところもある。火に興味があるですよ、に対して、そうなんだ、火に興味があるんだ?。これは、デスクトップでは成り立つが、実際には繰り返しというテクニックで、相手がいうことを鸚鵡返しのようにしていくスキルのことだが、実践してみると、こんなウザい人はいない。例えば、、マジか!とか、それは結構原始的なところに興味を持っているんだね、などある一定の判断、分析、を伴っている回答でないと、こいつ鸚鵡返しか、、、となるからだ。特に男女の脳の違いから、女性はこの鸚鵡返しを好むようだという研究もみたことがある。これを共感しているととる。結果、なんでもない会話を、ただただ共感し、聞いてくれたらいいのに、なんでソリューションみたいなことを言ってくるのか?という女性から男性に当てられる不満。そういう男女の脳の機能の差なんかも、あってよかったかもしれない。
もう一つは、聴くための前提条件。身体・感情・感覚(フレグランスなど、五感の整い具合)の3つが整わないと、いけないという。1 on 1 ミーティングを大事なプレゼンの直前に入れないことなどがあげられている。実際、そのようなスケジュールで組んで行っても正直回らないので、実体的にはそれぞれのミーティングの準備をしっかり行なっていれば、あとはそのミーティングに集中するという態度と環境づくりが大切だったりするのだが。
これも面白い考察だと思ったが、昔はよく先輩や上司と飲みに行った。だからこそ、怒鳴られても、怒られても、本気で向かってくる上司に対して、本気で答えようとしていた。これは、聴くという行為を、飲み会含めたトータルの場で、聞いていたからではないか。また、その耐性もまた、本気で仕事をすることでついて行った可能性がある。今は、1 on 1 を推奨し、とにかく聴く姿勢を取れと言われているし、強く言ったらすぐパワハラになる。上司は、聴くという場がなくなって、コミュニケーションが取れないからこそ、怒ったり怒鳴ったりすると、パワハラ認定だ。昔の、聴くスキルは、上司に備わっていた可能性があるというものだ。ダメなものはダメ、叱り反省させる。これが成長につながるとはいえ、その前提に信頼関係がないといけない。
十回に一回の良いところを褒めて、感謝する。たまにしか皿を洗わない子に、洗った時にいつも本当にありがとうと伝えると、皿を洗うようになる。なんで洗わないのか?と詰問すれば、やる気は失せる。
Withoutジャッジメントで、まず聴く。判断、分析、評価を入れることなくただ聴く。Listenをロジックで支えるような本になっている気がしたが、一方で聴く側に回ったが最後、発言することさえできないくらいずっと喋られるアメリカで、一体この概念を理解できる人がいるのだろうか。