あらすじ
日本のバレエを知りたい人へ!
医者になるつもりが、食うや食わずの生活ながらもバレエの道にのめり込む!
ダンサーとして多くの作品に主演する一方、日本の風土に根ざした創作バレエを発表。海外バレエ団にも振り付けるなど、経験も豊富な著者が、日本のバレエ60年を振り返る。
バレエ・ダンサーやバレエを志す若い人達・バレエ鑑賞にも貴重な一冊である。
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Posted by ブクログ
日本におけるバレエの歴史と、日本人特有の癖や日本語が及ぼすバレエへの影響などが、海外との比較や著者の体験などを述べながら記されています。巻末にはバレエについて(バレエ作品、バレエ団、人名)の解説や参考文献が詳しく記載されているので、バレエについてまったく無知な私にもわかりやすかったです。
もちろん内容はバレエや舞踊についてがほとんどですが、広く芸術や創造という大きな枠で考えても当てはまることばかりで大変勉強になりました。また、文章が知的でありながらもわかりやすく、下手な文学作品よりも文学的な印象です。石田種生さんは文学も含め、様々な分野の多くの作品に触れてきたのだなと感じられました。
バレエとともに生きた石田種生さんの人生。できればご存命の間に作品を拝見したかったです。