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Posted by ブクログ
初読みの作家さんです。
東新宿高校定時制に通う生徒たちが繰り広げる青春科学小説
定時制2年の岳人は 文章を読むのが苦手な学習障害(ディスレクシア)のため 中学で落ちこぼれ、定時制にも挫折を感じていた。
そんな岳人の理系分野での才能に気づき、理科の実験に誘う理科教師の藤竹。
「この教室にささやかな”青空”を作ってみます」
様々な事情で定時制に通う学生たちを
その子たちの事情に合わせたアプローチで 科学に・宇宙に興味を持たせ 定時制高校に科学部を立ち上げる。
生徒たちの1つ1つの事情が重く、苦しくなるのだけど
素直な知的欲求を感じて 学ぶことを楽しんで、変わっていく生徒の姿は読んでいてワクワクする。
作家の伊予原新自身が「地球惑星物理学」博士課程の理系作家さんだからか 科学部の実験も藤竹先生の授業も興味深い。
あとがきを読むと またまた驚くので、
ぜひ学生たちの青春を感じながら 一気に読んで欲しい。
面白い1冊でした。おすすめ
Posted by ブクログ
伊予原新作品は「月まで3キロ」に続き二作目
今作も途中から加速度的に引き込まれていった
フィクションでありながら、設定としてモデルになった定時制高校とJAXAの話があったことが更にワクワク感を増す
「人間は、その気にさせられてこそ、遠くまで行ける」
良い言葉だなぁ〜