【感想・ネタバレ】樺太一九四五年夏 ――樺太終戦記録のレビュー

あらすじ

第二次大戦における沖縄戦が「国内唯一の地上戦」と語られることがある。しかし実際にはもう一つの熾烈な地上戦があった。旧日本領南樺太へのソ連侵攻である。1945年8月9日朝、ソ連軍は突如日ソ中立条約を破棄し、日本軍の軍事施設、警察施設を攻撃する。侵攻を想像しなかった日本側には、戦車の鋼板を打ち破れる火砲は数門あるのみ。残された手段は破甲爆雷を背負って飛び込むしかなかった。満足な武器もない兵士たちはわが家の見える丘の上で死んでいき、守る者のいない市民は地獄の苦しみに突き落とされた。わずか2週間で4千人以上の戦死者を出した悲劇の記録。

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Posted by ブクログ

8月15日以後に起きた日本領の地上戦の姿を詳細に描いたまさに力作。個人名がなるべく記されていて、数字だけでは捉えられない、人間の活動記録。

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2023年08月02日

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