あらすじ
由布院は盆地である。かつては山に囲まれた普通の田舎だった。名所旧跡もない。温泉の湧出量は全国第二位という豊富さだが、客は少なかった。現在、旅館も増え、みやげ物屋が立ち並び、国内温泉地のなかでトップクラスの人気を集めるようになった。年間の観光客は三百八十万人、宿泊客は九十五万人を数える。この奇跡的な成功の陰にはどのような努力があったのか。「由布院ブランド」を築き上げたまちづくりの物語。
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Posted by ブクログ
まちづくりの名著
この時期にこそ、今一度読まれて欲しい。
100年かかるまちづくり、
何をやるべきなのか自分たちで考えることの大切さを、
由布院を作ったキーマン達が語る本です
Posted by ブクログ
由布院の温泉観光地としてのまちづくりのストーリー。
みんなで何かを作り上げる楽しさや苦労が伝わってきます。行政側の立場でかかわってきた著者の、俯瞰的だけど由布院の人たちへの親愛の気持ちにあふれる文章がよかったです。
自然派の憩えるまちを目指すほど、明確な理想と強い意思が必要で、むしろ人工的な歓楽地の方が意思は必要ないのかも。
Posted by ブクログ
大分県の行政マンが書いた由布院のまちづくりの歴史変遷。地域おこしにはやっぱりいキーパーソンが必要だと思ったのと、こうやって記録に残していくような少し引いた存在も必要だなって思った。
旅行前の予習として購読。
安易な観光ガイドを読むよりも、旅行が楽しみになった。
地域振興に携わろうというひとには、是非一読して、由布院の方々と同じ心構えを持って欲しい。