あらすじ
有名広告代理店を早期退職したキョウコは、古いアパート「れんげ荘」で貯金を切り崩しながら自由な暮らし。近所の花店で元気なチューリップを買ってきたり、お腹周りが心配になってきたので、遠回りして買い物に出かけたり、「れんげ荘」の元住人・コナツさんの結婚のお披露目会に、久々におめかしして出かけたり。ネコやイヌ、鳥や花や隣人とのお茶の時間などに心を癒されながら、キョウコは今日も小さな幸せを見つけています。 幸せは、人それぞれ―― キョウコは自分でも「休みすぎ!」とツッコミを入れながらも、無職のまま、月10万円の生活をのんびり続けています。 ささやかな楽しみを見つけながら。 ロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ、第7弾! 書き下ろし長篇(どの巻からでも、お楽しみいただけます)
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Posted by ブクログ
疲れなくて嫌なことが起こらなくて誰も嫌な人がいなくて日々の暮らしも慎ましやかながら満たされていて、この小説の中は夢の世界です。
厳しい現実(そして暑すぎる…)を暮らしていたら、たまには小説の中でくらい癒やされてほっこりしたくなります。
これは私のデトックス小説です。
Posted by ブクログ
~今回のれんげ荘~
・キョウコ、実家(現在は兄夫婦が暮らしている。猫を飼いだした。)との交流が急激に増える。
・コナツさん、タカダさんとついに入籍。
・キョウコ、義姉のマタニティ用服をもらう。
・キョウコ、コナツさんの結婚記念お食事会へ行く。
・キョウコ、コナツ友人のサリという「~っす」口調のファンキー女性と知り合う。
・チユキさん、山の中のパートナー宅で犬が大暴れ。
・れんげ荘、畳替えをする。
・クマガイさん、知人のアパレル会社が倒産する。
・ぶっちゃん、登場せず。
~今回のクマガイさんのお言葉~
似たようなデザインの服なんて、世の中に山ほどある。それで真似されたとか言ってもねぇ。
若い頃は欲も原動力になるけど、いい年して欲まみれってのもね。
何もないと気楽でいいわね。
犬小屋に人間がお邪魔しているという気持ちじゃないと難しいでしょう。
今回ものんびりでした。
キョウコの実家で猫を飼いだしたため、キョウコの実家帰還ペースが早くなり(問題の実母もいないし・・・ね)、猫分高め。
クマガイさんの知人のアパレル会社倒産というのは結構な事件だと思うんだけど、何も動じないれんげ荘の面々。世の中の価値観と大きな差があるっつーか、もう欲から切り離された隠居ということなんでしょうな。
クマガイさんは、そのため仕事がなくなったんだけど、もともとフルで働いたりその会社に経済的に依存していたわけではないから平気らしい。
キョウコが、コナツさんのお祝いに行くためによそ行き服がない!ということで、義姉が服を貸してくれることになった。キョウコが「お腹まわりが・・・服が入るかわかりません・・・」と相談したところ、マタニティ用服をもらってきたというのが面白かった。
キョウコの義姉、めちゃ良い人だよな~。天然のようだけど、気遣いがあるし。
だって普通さ、義理の妹(中年)に、マタニティ用服は渡せないわ!
れんげ荘シリーズ、いつまで続くんだろう。
キョウコが実家に行くエピソードや、実家にいる兄夫婦と電話するやりとりが何度かあるんだけど、猫たちの「わあああああ」「わああああ」とか、猫の言葉代弁が多すぎて、これ群さんの猫エッセイと同じやんけ・・・と思ってそこは流し読みした。
もうネタ切れなのかなぁ。
私自身、子育て中の人同士で集まったら子どもの話ばかりしてしまうタイプだから、動物好きの人たちが猫や犬の話ばかりしたがる気持ちもわかるけど。
自作では、クマガイさんのご登板多めであることを願う。私はクマガイさん大好きで、クマガイさんが出てくると嬉しいので。