あらすじ
NHKの人気番組がついに書籍化! 怪奇現象から垣間見える現代社会の実像と歪み。
この世に業界は数多あり、その数だけ、内側の人間だからこそ知りえる「怪談」が存在する。時代とともに社会が変容していく中で、期せずして掘り起こされた怪奇現象の数々。生々しく、怖気の走る怪談が「社会のリアル」を映し出す――。
NHKの人気番組がついに書籍化! 番組の再現ドラマをもとに体験者たちに徹底追加取材し、より恐ろしく、より不可思議に、全16篇からなる怪談小説として編み上げたノンフィクションホラー。
各業界の実情を赤裸々に語り合った「業界関係者座談会」も収載し、業界のリアルに迫る。
自分一人の人生では体験できぬ怪異、まさに「私の知らない世界」――“事故物件住みます芸人”松原タニシさん推薦!
〈内容〉
【怪談小説】 執筆・橘もも
〈建設業界〉 地下からの声/おきつねさん
〈清掃業界〉 終わらなかったワックスがけ/忘れもの
〈美容師業界〉 それ私のせいかも……/髪の毛には、宿る
〈葬儀業界〉 聞こえるはずのない音/コンセキノコスナ
〈タクシー業界〉 幽霊からの配車依頼/過去からの叫び
〈登山業界〉 彼岸に現れた男/白い足袋の女
〈リフォーム業界〉 両親の愛した家/そこに、誰かいます
〈フードデリバリー業界〉 五階に棲むお婆さん/夜桜の下で
【業界関係者座談会】
【はじめに】
彼岸風呂 まえがきに代えて
【おわりに】
“昭和”の終わりとアプリ社会
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
数ある業界。
その内側で働く人たちしか経験できない恐怖がこの1冊に詰まっている。
その中でも、建築業界・清掃業界・葬儀業界・タクシー業界が、印象的でした。
仕事中に起きた恐怖は、すぐにその場から立ち去れる訳でないので体験した人は本当に怖かったと思う。
各業界の話の後に座談会があるのだが、それを読むと実際に起こった事なんだと実感しました。
業界怪談の番組は知らなかったのですが、見たくなりましま。 この内容が再現ドラマになるとどんな恐怖が待っているのだろうか、気になります。
Posted by ブクログ
リアルなものからさすがにこれは‥と思うものまで、いろいろな業界ごとの怪談が読めて面白かった。
個人的にはリフォーム業界の怪談と、葬儀屋の話は怖かった。
タクシーは鉄板だけどその分本当か?と思ってしまった。
Posted by ブクログ
ドラマが結構怖くて途中で見るのをやめたんだった。字だけでもぞわぞわくる怖さだが、なかなか興味深い。その業界ならではの怪談はたくさんあるんだろうなあ。昔からあるものを馬鹿にしてはいけない、動かしちゃダメなものってあるんだなあと。
Posted by ブクログ
放送を観て興味を持ち
活字でも確かめてみたくなり本書を手に。
再現ドラマを観たとき
演じている人たち(俳優さん)の表情など
目から飛び込んでくる怖さはあったが
どこかで(作られたもの)という意識は拭えなかった。
映像を思い浮かべながら読んでみる。
描かれなかったシーンを埋めるように
行間からゾワッと背筋を這うような怖さが伝わってくる。
ただ恐ろしいというのではなく
見えない人たちは何を伝えようとしているのか。
畏れを抱き慎重になることも大切だと気付かされた。
Posted by ブクログ
どんどん便利になっていくけれど何に対しても敬意がなくなると、それは起こるんだなあと思った。怨みとかの怪異も怖いんだけれど、ウーバーの人の話のコロナ禍のバイキンみたいに扱う人々の方が1番怖いし醜いなぁと思った。
Posted by ブクログ
夏はやっぱり怪談かなと手に取った。
内容は可もなく不可もなく…といった感じ。おもしろくなかったわけではないが、ややインパクトには欠けるかもしれない。