【感想・ネタバレ】掃除機のレビュー

あらすじ

世界を震撼させた超リアル日本語の「吸引力」

「本書に収められた四篇の戯曲は、そのうち三つはドイツ語への、残る一つはノルウェー語への翻訳によって(ついでに言えば、わたし自身の演出によって)初演されたものです。」(本書「あとがき」より)
* * *
80歳を超えた父親と、引きこもりの50代の娘、40代の息子が同居している家族。そして、この家族の停滞しつづける風景を長年見つめてきた掃除機。社会と折り合いのつかない家族が、鋭い筆致とユーモアで描かれてゆく──。
掃除機の目線で引きこもりの家族の情景を描いた「掃除機」は、ドイツ演劇界において高い評価を獲得し、ベルリン演劇祭テアタートレッフェンの「注目すべき10作品」に選出。
表題作のほか、同じく海外の劇場のために書き下ろされた戯曲(「ノー・セックス」「ドーナ(ッ)ツ」「部屋の中の鯨」)全4作品を同時収録。
世界を震撼させた、超リアル日本語の「吸引力」。読売文学賞・三島由紀夫賞受賞作家による待望の新刊!
表題作は、本谷有希子の演出により日本(語)初演。

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Posted by ブクログ

表題の「掃除機」は喋る掃除機の目線から引きこもりの家族の情景を描いたお話。人と同じように軽快に喋り出す家電と、高齢引きこもりという社会問題が一つの家庭に同居し、絶妙な存在感を孕んだ一編だった。元になっている戯曲を観てみたくなった。

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2025年11月13日

Posted by ブクログ

舞台を鑑賞したあと、会場で購入しました。
掃除機は8050問題をテーマにした家族の話。
戯曲は岡田利規×演出は本谷有希子
家族を見守る掃除機の擬人化や環Royのラッパーならではの台詞の表現がすごく面白かった。
岡田利規さんの言葉の表現の面白さに惹かれました。

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2023年06月24日

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