【感想・ネタバレ】サイレントマザー 貧困のなかで沈黙する母親と子ども虐待のレビュー

あらすじ

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虐待と貧困の連鎖の渦にいながら、助けを求める声を上げられない母親たち=サイレントマザー。

育児放棄や暴力などの子どもへの虐待、父親の娘への性暴力を見て見ぬふりをする、ついには子どもを殺してしまう……。社会問題にもなった虐待事件のルポルタージュや資料を丹念に読み込み、不登校と向き合う母親、子を愛せない母親、破壊衝動をもつ母親、子を病気に仕立てる母親などの調査事例も多角的に検証する。

サイレントマザーは夫の暴力や経済的な貧困に苦しみ、自身の子ども時代の暴力経験から心身を害している場合も多いことを明らかにして、「助けて!」を言えずに沈黙・貧困・虐待のスパイラルから抜け出せないと指摘する。児童虐待防止の関係者が「沈黙しないで! 助けを求めて! 自分と子どもの命を輝かせて!」と訴えて、すべての機関・関係者に対抗策・防止策を提示する。

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Posted by ブクログ

助けが必要なのに助けを求められない、助けを求めないサイレントマザーの事例。
サイレントマザーは子供の父親に対して、家族に対して、社会に対してゆっくりと絶望体験を重ねて沈黙していった印象。母子にとって最悪な結果に至るまでにどれだけの絶望を味わったんだろうと思うと涙なくしては読めませんでした。
また読み終わってみて、子どもは母親だけではできないのに、全体的に子供の父親の影が薄いというかほぼないのが印象的でした。それぞれ事情はあるだろうけど、母親は子どもができたら(言葉は悪いけど)強制的に母にならざるを得ないに対して、父親は任意というか、その気になれば簡単に責任を放棄できる事に怒りを感じてしまいました。

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2024年11月01日

Posted by ブクログ

読んでいて、自分の子供時代と被ることがあったり、フラッシュバックして苦しい部分もあったけど、結局はタイトルの意味の通り助けてと言えないことが一番の問題で、でもなかなか本人は自分は助けて貰わないといけない状況であるということすら気が付いてないことも多いので、この本のように当事者以外が、周りの人を気遣ってあげられる世の中になったらいいなと思う。

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2023年02月13日

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