【感想・ネタバレ】心のゾウを動かす方法のレビュー

あらすじ

◆人の直感はパワフルで本能的で、まるでゾウのよう。
◆ゾウを【ナッジ】で後押しすれば、人の心も動きはじめる

【ナッジとは?】「そっと後押しする」「ひじで軽くつつく」といった意味。人の心を優しく刺激して、よりよい行動へと動かす工夫。提唱者のリチャード・セイラー博士は2017年ノーベル経済学賞を受賞。現在、世界各国政府や行政によって行動経済学としてのナッジがあらゆる局面で戦略的にとり入れられている

「人の直感は大きくパワフルだが面倒くさがり屋な面があり、制御が難しい」ということを知っていると、コミュニケーションのありようが変わります。行動経済学は、人の直感をゾウに見立て、どう付き合っていけばいいのかを教える学問です。例えば、ゾウ(直感)は、時間帯によって話の受け止め方が変わり、話の最初と最後の印象を強く持つことがわかっています。こういった習性をうまく制御したり刺激したりして、望ましい行動へと促すのが【ナッジ】です。ゾウの習性は知れば知るほど、人との接し方が見えてきます。本書は、ナッジの第一人者である著者による、明日から誰でも使える【ナッジ】を優しく説いた一冊です

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Posted by ブクログ

法務省ではその日の退庁予定時刻に対応するカードを机のアクリルボード等に貼付する
青19時まで、黄色20時まで、赤21時まで
実験を行った結果、7割が残業が減ったと感じたと回答

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2023年10月11日

Posted by ブクログ

人間は必ずしもいつも理性的に動くものではない。
だから人に動いてもらうには相手の立場に立ってどうすれば動きやすいかを考えないといけない、これは常日頃から意識していることだが、これを言語化、体系化したのが本書。

仕事で応用できるものばかりだが、一つ印象に残った事。

P190
重大なミスが起きた後、「今回は担当者の認識不足と気のゆるみが原因だった。今後は◯◯を行った上で、ダブルチェックを徹底する」というコメントが発出されるシーンがよく見られます。
しかしこのような手続きを増やしていくと、象の習性上ミスが生まれやすくなると懸念されます。

これは本当その通りで、やたらチェックリストや手続きが増えてるのは心当たりあり。
ミスを防止するために、まず最初にすべき事はダブルチェックではなく、作業をシンプルにしてミスの発生確率を減らす事。
これは明日からでも意識して改善できること。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

TEDトークで話していた、目の前の人を動かすためにどのようなことを気をつけるかというコミュニケーション力や営業力の話だと思って読んだら
よりマクロの人々の行動を促すためには、というナッジについての本だった

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2024年09月22日

Posted by ブクログ

わかっているけどやめられない。
そんなとき、心のゾウが勝手にひとり動いている。
そして、そんなゾウを扱うためのゾウ使いはあまりにエネルギーが必要で滅多に出てこないのであてにならない。
そして、ゾウはものぐさ、面倒くさがり屋。
だからこそ、ゾウが立ち止まったり、暴走しないように、タイミング、言葉、デザインなど仕組みが大切。

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2024年01月07日

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