【感想・ネタバレ】おどるでく 猫又伝奇集のレビュー

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Posted by ブクログ

芥川賞を受賞した表題作のほか17作と、解説や対談が収録された作品集でした。

実家でロシア文字で日本語が書かれた「ロシア字日記」を見つけた主人公が文中にあった「おどるでく」という謎の言葉についていろいろと思いを巡らす話でした。

5回読み直しましたが、最後までよく分かりませんでした。

そんな自分と、「おどるでく」という言葉がよく分からずいろいろと思いを巡らす主人公とが重なり、気づきました。

「あぁ、これは答えのないことについて、いろいろと思いを巡らすこと自体を楽しむ物語なんだな」ということを!

「えっ、どうゆうこと?」と、脳が疲れるくらい考えながら時間を過ごせるのが、純文学の醍醐味の一つなのかもしれませんね。

まぁ、私に読解力がないだけかもしれませんが……(笑)。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

全然進まなくて、少しずつしか読めなくて、ものすごく時間がかかった。
中身はすごく興味深い(民俗学や言語学や色々な要素が詰まっている)のに、読んだ傍から読んだ文章が崩れていくような感覚。
一文が次に繋がっているようで繋がっていない感じ。意味というものが逃げていくような、不確かで曖昧で捉えられないものに変わってしまうような感じ。
うまく伝えられないのだけれど。体験したことのない感覚だった。

個人的には「大字哀野」が非常に良かった。引用して紹介したい部分がたくさんあった。

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2024年03月28日

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