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Posted by ブクログ
芥川賞を受賞した表題作のほか17作と、解説や対談が収録された作品集でした。
実家でロシア文字で日本語が書かれた「ロシア字日記」を見つけた主人公が文中にあった「おどるでく」という謎の言葉についていろいろと思いを巡らす話でした。
5回読み直しましたが、最後までよく分かりませんでした。
そんな自分と、「おどるでく」という言葉がよく分からずいろいろと思いを巡らす主人公とが重なり、気づきました。
「あぁ、これは答えのないことについて、いろいろと思いを巡らすこと自体を楽しむ物語なんだな」ということを!
「えっ、どうゆうこと?」と、脳が疲れるくらい考えながら時間を過ごせるのが、純文学の醍醐味の一つなのかもしれませんね。
まぁ、私に読解力がないだけかもしれませんが……(笑)。