あらすじ
八ヶ岳のふもとにある道の駅で働く茂花(もか)は、有名レストランのシェフだった姉の夕花(ゆうか)とともに東京から移住してきた。自然豊かな山では、山菜だけでなく雑草までもが美味な素材。ウドの天ぷら、タンポポのピッツァ、レンゲソウのグラタン、よもぎアイス……姉妹は出会った人々においしい草花料理をふるまい、自らもまた癒されていく。踏まれ強い雑草女子と愉快な仲間たちの幸せグルメ小説。
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Posted by ブクログ
ページ数も200頁弱と薄めだからサクサク読めました(*´ω`*)
内容的には雑草というか野草の料理が美味しそうだし、豆知識も面白いんですけど、エピローグの超展開の印象が強烈過ぎて
大団円に違いないけどそうくっつくの?って感じでした。いやマジでコレは予想外でしたw
Posted by ブクログ
テレビドラマ『バニラな毎日』が、意外と面白かったので、賀十つばさに注目していた。とにかく、今は、雑草ワールドに突入しているので、『雑草姫のレストラン』という題名が気に入ったので読んだ。
妹、木下茂花は、30歳。八ヶ岳のふもとの「道の駅 こみちざわ」で働いている。茂花の姉の夕花は、有名フレンチレストランの元シェフで、同じくシェフの婚約者を亡くし、心身の不調で、茂花と一緒に両親の買った山のお家の民家で生活していた。夕花は、自己免疫疾患だった。
茂花や夕花には、伍郎じいちゃんが面倒見ていた。道の駅にの駐車場に、停車し車で生活して男、隈一樹がいた。彼は、東京の医師だったが、この町に逃げていた。そして、隈は風邪を引いていたが、伍郎じいちゃんのうどを食べれば治ると言われて、実際生で食べたら、風邪が治ってしまう。
そんな中で、夕花が元気を取り戻し、たんぽぽとハコベで料理するのだった。ネタ本は『美味しい雑草』だった。
伍郎じいちゃんは老舗酒蔵の『八賢』のスパークリング日本酒とオレンジワインを持参。隈医師も参加。四人で会食が始まる。まずは、うどの天ぷら、ハコベの天ぷら、たんぽぽの葉のジェノベーゼで和えられたパスタ。そしてたんぽぽの葉と生ハムとチーズとトマトソースのピッツア。
八ヶ岳には、八ヶ岳人参、つまりオタネニンジンを探すのが流行った時期があった。八ヶ岳人参は、精神不安を治す効果があるということで、茂花はそれを探しに山を歩くのだった。
『こみちざわ薬用植物園』で、オタネニンジンを夕花は実際見たのだ。赤い実が印象的だった。
村井という筋骨逞しい男が、道の駅で買い物をして、買ったものをホテルまで届けることを頼まれた茂花は、荷物を運んで、そこで、村井から言われたことが、ショックだった。「中途半端に都会から逃げてきただけで、結局何にもできない」と言われて、茂花は落ち込んだ。
倒れてしまった茂花に、夕花はタチスボスミレのハーブティを飲ませる。
茂花に謝るということで、村井、隈、伍郎じいちゃんと会食。
シロツメクサとキノコのフリット、ベシャメルソースとレンゲソウと豆腐のグラタン、地鶏のソテーと夏みかんのソースとぺんぺん草の焼きリゾット。鮮やかな野いちごのカーマインレッドのソースに、よもぎのアイスクリーム。
そんな中で、茂花は成長し、姉の夕花も体調を取り戻し、八ヶ岳の古い別荘で、雑草レストランを始めたとさ。ふーむ。行ってみたいなぁ。雑草という材料の安さをどう付加価値をつかるかがポイントだね。
Posted by ブクログ
料理要素は少なめで、田舎へ逃げてきた人たちの人間模様が中心に描かれている。
出版レーベルがライト寄りだったので予想はしていたけれど設定や登場人物の漫画っぽさを受け入れられるかどうか人を選ぶ作品だなと感じた。
Posted by ブクログ
都会で傷付いた心と体を八ヶ岳の自然と食が癒してくれる。
都会から逃げてきた姉妹が自然と食、仲間を通し少しずつ元気になっていく様子が描かれている。
読書の休日といった感じ?^^;
色々難しく考える事なくまったりとさらりと読書時間を過ごせる様な内容。
自然、雑草…何気なく読めてしまう展開、頭を休ませるには最適!
頭や心が煮詰まっている時にはこんな感じが良い。
読書っていいですね。
自分の状況に合わせていろんな世界へ案内してくれる。
自然の景色、風、匂い、食の味、人との触れ合い…どれも読む事で体感させてもらった気分。
自宅に籠りながら清々しい気持ちになり、贅沢!
本書で心と頭を休ませてもらいました。