あらすじ
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我々はすでに他者と共に生きている。「いかに他者とよりよく共に生きるか」という問いにコスモポリタニズムを通して挑む.1990年代以降に再考されたコスモポリタニズム。それは単なる焼き直しではなく、様々な観点から批判的/反省的に再構成された、「新しい」ものだった。この理論を通して、よりよい共生を実現するための道を探る試み。
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Posted by ブクログ
特に印象に残ったのが、終章の境界を越える(across border)ではなく境界から(from border)考える視点が重要と言う記述は何だか納得してしまった。私たち、彼ら、内部と外部、日本人と外国人の境界から考え、捉え直し、線を引き直し、個人個人が私とあなたの境界を引き直すとお互いの距離は縮まっていくだろう。
自分と他者の、相互理解を目指す中で、自分も変わり、相手も歩み寄り共通の認識の中でお互いが理解し合えれば、ほんと幸せなことは無いだろう。
終章の結びに述べられているが、境界はなくならないが、それを絶えず考え想像し続けること、自己変容ができるかどうかとても重要なことだと思う。
新しいコスモポリタニズムとは何かと言う個人的な興味で始まって読み始めたが何だかとても奥が深かった。色々なテーマがありとても為になる一冊でした。