【感想・ネタバレ】仮初の婚約者は冷徹従者に深愛を捧げられるのレビュー

椎名さえら / 木ノ下きの

アレクサンドラは、病弱な母と暮す貧しい花売りだ。いつものように花売りをしていた彼女のもとに眉目秀麗な青年グラントが花を買いに訪れる。印象的な出会いを通し、アレクサンドラはひそかに彼に心惹かれる。そんなある日、アレクサンドラの元に一人の男が訪れた。彼曰く、アレクサンドラが生まれた時から持っているネックレスは有力貴族であるベッケル公爵家の落し胤の証らしい。母の治療費のためにまとまった資金が必要なアレクサンドラは、ベッケル家に取り次ぐ代わりにオークニール伯爵の『仮初の婚約者』になれと迫られる。そしてオークニール伯爵家で従者として紹介されたのは、心を寄せていたグラントで……!? さらにオークニール伯爵は、グランドに「閨の教育」をするよう命じる。どんなときでも彼は優しく、またアレクサンドラを気遣って閨教育も座学で行うことに。冷徹にも見える表情とは異なり、彼の心が暖かいことを知ったアレクサンドラはますます思いを募らせる。そしてアレクサンドラに恋人が居ないと知ったグラントが、彼女を引き寄せてキスをして――。

[りんご · ★★★★★]

色々と仮

面白かったけど、なかなか思うようにならない辺りがリアルなお話でした。全て解決！上手い所に落ち着いてスカッというタイプのお話ではありません。
でも不器用な2人の恋はとても良かったです。

＃胸キュン ＃カッコいい ＃じれったい

[ころころ · ★★★★☆]

安定している

作家さん買いです。

なんというか安定しておられるので、何の不安もなく読めて心安らかでした。

ヒーローが不当な扱いの中で苦悩しているのはすごく新鮮でしたし、貴族として返り咲かないというのも新鮮でした。
これまでにないラストを見たい方にはオススメですが、ドキドキするのが好きな方には物足りないかも。

でもアレクサンドラのお父さんがすごくかっこいい人だったのは本当によかったです。しかもすごくちゃんとしている。これもちょっと新鮮でした。

＃切ない ＃深い