あらすじ
人口で中国を上回って世界一に、GDPでも英仏を抜き第5位に。近年では「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国・途上国のリーダーと目されることも増えたインド。複雑化する国際政治のなかで展開する独自外交も注目されている。長くインドを研究する経済学者が、財閥の盛衰や成長を続けるIT産業などビジネス面から、米・中・ロとの外交の検証、さらには格差問題の現状、日印関係の今後まで幅広く解説する入門書。
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Posted by ブクログ
インド人は出身地、言語、宗教、カースト、によって規定される。
インド経済は内需主導。海外に影響されにくい。
製造業が弱く、サービス業主体。中国と違うところ。
インド経済の担い手は財閥。
人口大国。14億人。現在は合計特殊出生率は2人程度。ただし死亡率が減っているため、人口は増加中。2040年代前半までは人口ボーナス期。それ以降はオーナス期にはいる。製造業が中心になれば、経済発展できる。
人口抑制策は、ガンディーの時代に強制的避妊手術が行われて反感を買った。そのため避妊ではなく女性の教育は保険政策によっている。女性の教育水準が高くなれば出生率が下がる。
世界に印僑ネットワークがある。人材の宝庫。ITからヨガまで。
高額紙幣廃止の影響で、インド経済は減速=水清くして魚棲まずの状態。
インド農業の生産性の低さ。
深刻な男女間格差=ダウリー制度(持参金制度)の影響。出生男女比が偏っている。
大気汚染が深刻。
台湾企業が巨大投資フォンファイのiフォン組み立て工場。
米印関係は中国への対抗から。
戦後日本の復興を支えた=名だたる親日国。日露戦争の勝利は、インド人を勇気づけた。インドの鉄鉱石や綿花が物資不足の日本を助けた。
インドのソフトウエア部門は自社のハードウエアを持たない点で伸び悩んでいる。日印EPA協定は、日本にとって有意義。インドにとっては、日印、インド韓国間のEPAは失敗だったという批判が根強い。
日本人の使節団は急増したが、表敬訪問ばかり。決断が遅い。
日本の新幹線輸出はモディ首相と安倍総理の絆から生まれたとされる。