感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
磨太吉、矢太吉、ヘモやん、
吉太郎、ポン太、黒助、亀吉。
可愛いユニークなキャラクター盛りだくさん。
これらを見られるだけで大満足。
展開は幸福と不幸を織り交ぜてながら
不幸な方へ傾いていく。
前作の『粘膜蜥蜴』のような愛のあるオチを
予想していたが、力技のラストが少し残念。
テンポが良く勢いのある疾走体験は同シリーズの
白眉。
Posted by ブクログ
なかなか読み応えのある内容。
粘膜シリーズとしては三作目だけど、ようやく完成したなって感じになってる。
1作目の粘膜人間は物足りなさがあったし、
2作目の粘膜蜥蜴は場当たり的だった。
そういうのをすべてクリアしてあると思う。
キャラクタを見ても、主人公の双子やヘモやんの完成度はかなり高い。
そして、後半に出てきた亀吉もなかなかいい。
著者お得意のグロもなんどか出てくるけど、こちらもこの作品が一番いい。
特に何度かでてくる拷問描写が読んでて痛かった。
少し残念なのは、時代がまたまた戦時中ってことかな。
この辺は趣味の問題なんだけど。。。
Posted by ブクログ
飴村さんが上手くなったのか、読んでるコチラ側が
麻痺して馴れてきたのか分からないんですが、もう
既にこの世界観を普通に、当然の如く受け入れてしまって
いる自分がいます。というか...前2作に比べて、所謂鬼畜っぷりや
ぶっ飛んだ描写などは少し控えめになっていて、今作の
主人公の「磨太吉」「矢太吉」の双子兄弟が、割と普通な
人間に感じることすらあるんですけどw。
しかし、その分本筋であるストーリーが壮大になりつつ、
しっかり飴村作品として収拾するラストはもはや、唯一無二
なんではないでしょうか? 行き当たりばったりで展開されて
いるようでいて、しっかり伏線(なのか??)も回収するあたりは
所謂ミステリ畑の読者も惹き付けるものを持ってますよね。
単純にエログロ好きなサブカル寄りや、スプラッタなホラー
寄りのファン以外をも、面白がらせてる所以ではないでしょうか?
それにしても今作で登場する「ヘモやん」の存在の大きいことw。
こういうキャラを書かせたら本当に天下一品。ある意味、この
キャラが全てを持っていってしまいそうなのに、そうせず、印象的な
存在としてのみ扱うセンスが凄い。
あり得ませんが...実写化しても、この役を受ける俳優なんて
絶対にいないと思うw。
Posted by ブクログ
飴村行の『粘膜』シリーズ第3弾。前作『粘膜蜥蜴』に続いて、今回も飴村ワールド全開。幻想の第二次世界大戦期の日本とアジアを舞台に、凶暴なまでのエログロユーモアの物語が繰り広げられる。
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圧倒的なオリジナリティと文章のテンポの良さに引きつけられた第1作『粘膜人間』、めちゃくちゃで行き当たりばったりな物語展開と思いきやラストで唸らされた第2作『粘膜蜥蜴』に続いて、今作は今までの良い部分を上手く継承してまとめている感じがする。
そのぶん物足りない面は確かにあるが、今作ではとにかく作者の笑いのセンスが炸裂しており、エンターテインメントとして充分満足できた。「今目の前で物凄ぇ事が起きてる気がすんな」。このトランプのくだりは笑った。
これだけのオリジナリティと表現力が、今のところエンターテインメントにしか生かされていないのは惜しいと思う。テーマ性のある作品も読んでみたい。