【感想・ネタバレ】ヨルノヒカリのレビュー

あらすじ

いとや手芸用品店を営む木綿子は、35歳になった今も恋人がいたことがない。台風の日に従業員募集の張り紙を見て、住み込みで働くことになった28歳の光は、母親が家を出て以来“普通の生活”をしたことがない。そんな男女2人がひとつ屋根の下で暮らし始めたから、周囲の人たちは当然付き合っていると思うが……。不器用な大人たちの“ままならなさ”を救う、ちいさな勇気と希望の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2025/3/12
これすごかったね。
すご過ぎてすぐ何か書くって感じでもなかったので日が空いた。
なかなかセンシティブで、ここででさえ語りづらい。
まあもう私は普通からだいぶん零れ落ちたのであきらめもついた。
木綿子の自問自答が私の自問自答にすり替わる。
光君がいていいな。
でも人と真剣にかかわるとしんどいこともあるんよな。
そういうこともキチンとした人が、その分ご褒美ももらえるのだろうな。
親友の成瀬君もすごいよ。
最後の方で木綿子と話したとこ、木綿子に頼んだとこ、あの時に沸いた気持ちはなんだろう。感動に似てたけど。
成瀬と光の関係って紙一重やった気がしてちょっとぞわっともした。
うまく回っててよかった。

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2025年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「うんざりするようなことを言ってくる人もいるかもしれない。でも、胸を張っていれば、何も気にせず付き合ってくれる人が周りに増えていく。そのうち、自分のいるところが真ん中になる」

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作品は、嫉妬や告白、付き合うといった恋愛ドラマ的な展開はほとんどなく、もっと静かで、もっと深くて、もっと丁寧な「男女の人間物語」でした。読んでいて何度も、自分自身のこれまでの人生と重なる部分があり、心に刺さるような言葉がいくつもありました。

とくに印象的だったのは、主人公のひかり君が孤独を感じ、「これからもずっと一人なのかもしれない」と思っていたところから、少しずつ、自分の周囲にある“支え”に気づいていく過程です。友人とその家族、隣人のおじいちゃん、そして手芸屋を通じて出会っていく人たち。ひかり君は、自分の弱さや恥ずかしさを含めてまるごと受け止めてくれる人たちに囲まれて生きているんだと気づくその場面が、とても素敵でした。

また、木綿子さんとの関係性にも心を動かされました。恋愛感情を持たない者同士でありながら、だんだんとお互いの存在が必要になっていき、「ずっと一緒にいたい」と思える関係へと育っていく――その流れがとても自然で、ありのままを大切にしている感じが心地よかったです。恋愛という枠にとらわれない、多様なつながりのかたちに触れることができました。

ラストはドラマチックな盛り上がりがあるわけではなく、淡々とした締めくくりでしたが、逆にそれが「この日常がこのまま続いていくのだろう」と思わせてくれるような余韻があり、静かに心が満たされました。

私は、情熱的な恋愛を経て結婚した経験があるため、この物語にどこか“物足りなさ”のようなものも感じつつ、それでも「こういう人生もある」と思えることが、とても豊かな読書体験になったと思います。感動や派手さではなく、日々の中にある静かな奇跡を描いた一冊。大切にしたい作品です。

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それぞれ事情を抱えた男女の同居生活。
ほっこりして良い話と思っていたけど、終盤の暴力と相手への謝罪なしはダメだなと思った。
理由はどうあれ暴力はダメ。

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2025年08月10日

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