【感想・ネタバレ】リサーチのはじめかた ――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

興味深いタイトルの本。どの本もどこから歩き出せばいいか教えてはくれない。確かにそのとおり。
本書の目的は自らともる火をつける理想的な条件を生み出す手助けをすること

メモ
・研究とは研究者が自分のなかにある問題を見極め、それに対してどうすればいいか考えることから始まる。
・自分中心的研究
 実践の面から、今いる場所から研究の道程に踏み出す。自己との密接なつながりを重視維持することが重要。
 精神的には、自己の能力と限界を自覚し、意識的に評価する。自分が何者であるかを知り、自分自身の直感に耳を傾け、子供っぽくても信頼し、深化させていくこと
 考え方は課題を明確にし、自分のアイデア、前提、関心ごとを重視すること。自分自身にとって重要であること
・本の使い方
 書きながら読む。興味関心、前提思い込み、問題、アイデアを記録する
 必要に応じて演習と書き込み、書き出しを繰り返す
 練習問題をプロジェクトに応用する

・自分自身を検索する
 興味があるテーマを書き出す
 データベースで検索する 
 興味を惹かれたものをクリック
 検索結果を眺めながら自己を観察する
 自分の心と体の反応に注目する
 いい項目を書き出す
 三つの質問に答える
 1番おく
 改めて読み返し自問自答する
・つまらないことであっても自分が何かに気づいているということに気づいて然るべき。
・三つの質問
  この項目から何を思い浮かべるか
  あえて推測するならなぜこれに目をとどめたのだろか
  この検索結果からどんな問いが心に浮かぶか

・退屈を手掛かりにする
  嫌いと感じる自分の感情に注意。どんなことには興味がないかを理解する。
・やるなら思い切り小さく
  できるだけ具体的な問いを
   テーマに関してどんな事実を知りたいと思うか
   好奇心を満たすにはどんなデータや情報が必用になるか
   どんな有用な具体的事実が存在すると想像するか
・問いを鍛える。問いの根底にある問題を見極め、正確に言語化する
・問題と好奇心の差は、日毎に変化するのは好奇心。ずっと変わらないなら問題。厄介な存在。問いを生み出すものであり、なんらかの形で相互関連しているものたち

・問いに診断テストを実行する
  問いの文章が具体的か、偏っていないかを確認
  文末は疑問文になってあるか?
  曖昧な形容詞や副詞が主軸になってないか?
  集合名詞でまるっと表現されていないか?
  影響する、左右するといった動詞が使われてないか
・より多くのより良い一時資料を見つけ、より多くのより良いキーワードを見つけ、より多くの良い問いを見つけること

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2023年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1部  自分中心の研究者になる
 第1章  問いとは?
 第2章  きみの問題は?
 第3章  成功するプロジェクトを設計する
第2部  自分の枠を超える
 第4章  きみの「問題集団」の見つけかた
 第5章  「分野」の歩きかた
 第6章  はじめかた

<内容>
さまざまな研究について、そのテクニックを紹介する本、実践する本はあまた存在している。この本のミソは、その前、研究テーマをどのように決めていくのか、その手段を手取り足取り教えてくれる本だ。帯で「東大生・京大生がいま一番読んでいる本」とある。ここを付いた本はあまり見たことがない。でもウチの高校でも、かなり浅いが「探究」をおこなわせている。しかし最初の部分で躓き、研究が進められないもの、テーマが途中で変わってしまうもの(研究を始めたもののすぐに煮詰まってしまうのだ)、単なる調べ学習に終わってしまうものが多い。結局、テーマ決めが杜撰になってしまうからだ。自分の身近なところから始めよう!興味関心を突き詰めていこう!なのだが、この本はそのあたりのテクニックを実践的に紹介している。何せ最初にはこう書いてある。「この本は紙とペンを持って実践しよう」。高校生にはちょっと難しい部分もあるが、役立つことが多い本である。

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2024年04月13日

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