あらすじ
「シュヘラ姫は序列二位である妃になると決まりました」
「……他の国の姫も妃に置くということですか?」
癸氏は再び首を横に振る。
「否。シュヘラ姫のみが妃となります」
巫覡の力のせいで冷遇されて生きてきた王女シュヘラ。
朝貢の道具として、瓏帝国へと嫁ぎ後宮に入ることになるが、まさかの序列二位! なのに皇帝からは初夜に『愛さない、抱かない』と宣言されてしまい──!?
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Posted by ブクログ
挿画が好きな方だったので入手。口絵のカラーも良かったし、蜥蜴のダーダーがとても可愛い。
中華ファンタジーだけど、周辺諸国まで、広い範囲で描かれる本作。過去の風俗を踏まえながら、微妙なラインで架空の世界に落とし込まれているため、世界観の飲み込みには時間はかからなかった。衣装や風景、食べ物飲み物が色鮮やかで目に楽しい。月餅が食べたくなったし、チャイも飲みたくなっている……。
主人公である朱妃も、癸氏も、非常に魅力的なキャラクターだ。ただ……これは物語の序章にすぎない感。散りばめられていた伏線がどう回収されていくのか、2巻以降に期待したいと思う。
繰り返しになるが、蜥蜴のダーダーがとても……とても可愛い………。