あらすじ
栄光の「荒ぶる」をもう一度!――四度の日本一に輝き、歴史に残る死闘を演じた「雪の早明戦」など、赤黒ジャージーのすべてが、いま甦る。早稲田ラグビーファン感涙の一冊。
●ゴールラインまで数十センチのところで耐えつづけ、そこから先に進ませない鉄壁の守備、ライン際ぎりぎりのところで飛び込む果敢なタックル。相手陣に入ったら、必ず得点するバックス陣。不利と予想されながらもはね返す強靱なチームワーク。
早稲田のいくところには奇跡があった。
早稲田ファンは、誰もが奇跡が起こることを望んで、秩父宮ラグビー場や国立競技場へと足を運んだ。
そして、幾度も信じがたい勝利を目にした。
いま、誰もがあの強い早稲田が再び戻ってくることを信じている。
日本一を達成したときの栄光のラグビー部歌「荒ぶる」を、もう一度歌いたいと……。
●感動の名勝負13番
・16年ぶり4回めの日本一に輝く
・絶妙なパントキックで逆転勝利
・シーソーゲームを制した早稲田の「走力」
・重量フォワードをセブンエース戦法で粉砕
・攻めをはね返す「アタッキル」が勝負へ導いた
・連敗脱出のきっかけとなった執念の一戦
・歴史に残る激闘「雪の早明戦」
・ショートライン戦法で日体大に挑む
・勝利を実現させた“大西魔術”
・初出場組が切り開いた勝利への道
・法政に大学王座を許した痛恨のミス
・プレーミス続出の早稲田らしからぬ試合展開
・敗戦から学んだ重量フォワード対策
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コロナ下でなかなかラグビー観戦にいけなかったが、11月23日の早慶戦チケットが取れた。
古き良き時代を回顧するにはよい本かも知れない。
でも、今のラグビーにはあまり通用しない部分が多く、もっと歯応えのある専門的な本が読みたいと思った。
この名勝負の中には実際に自分が観戦したものもあり、当時の熱い思いがよみがえってきた。
特に雪の早明戦。東芝府中との闘い。六万人以上の観客を集めた早明戦。本城さん、吉野さんと同学年だった私は国立競技場で歓声をあげていた。
小さい者が大きい者を倒すにはどうすればいいのかそのための理論と実践がかつての早稲田にはあった。そしてジャパンラグビーにも。
私が観戦した中でも一番凄いと思った選手は
掛け値なしにSHの堀越選手だ。
ボールの落下点には必ず彼がいて、防御、カバーしていた。
そんな記憶を懐かしく思い出しながら読んだ。