あらすじ
中二の秋、小学校高学年のクラスの同窓会があった。だれも「彼」のことは口にしなかった…卒業間際に病気で亡くなった、鈴元育朗のことは。もう一度みんなで集まって、お墓に行こう…鈴元の親友だった小野田と、仲がよかった女子の篠原と三人で、動きはじめた洋詩だったが…? 死ってなに? 友情って? 揺れ動く子どもたちの気持ちを描く、感動の一冊。
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Posted by ブクログ
小学生の6年の頃白血病でなくなった鈴元育郎くん。中学2年の小学高学年のクラスの同窓会があり、須藤は鈴元を思い出すようになる。
その後、駅で会った篠原さん(鈴元くんと出席番号が一緒で仲が良かった)とお墓の場所を聞くために会いに行った小野田くん(鈴元の親友)と鈴元に会いにいく計画をたて、元同級生に手紙を届けに行ったりし、鈴元の命日2月20日の近い祝日でありお葬式があった2月22日に鈴元に会いに行く。
幸い、クラスメートがいなくなったりしたことがないが、もし同級生が亡くなったら衝撃的だし、忘れられない出来事になるのだろうなと感じる。
須藤くんはそこまで鈴元くんと仲が良いというわけではなかったけどこの計画の中心となって動いていて、もし自分ができるかと言ったら難しいなと思ったが、須藤くんの先生の「弔い方は人それぞれ。大人の中には、お葬式には参列しないで、一人で手を合わせる人もいる。仲が良かったとかそうじゃないかは、関係ないの。」という言葉道理で仲が良かったとかは関係ないなと感じた。でもそれと同時に、もし、みんなで会いにいかないかと手紙が届いたとしても自分は行くのだろうかと考えさせられた。
死に向き合うなは辛くきついことでもあるが、時に思い出し会話をすることは大切なことだ。
これから成長していくにつれ死に直面する機会もあるかもしれないが、死に向き合い、思い出して、その人と会話し、その人との思い出を大切に自分なりの弔い方ができるようになりたいな思った。
Posted by ブクログ
クラスメイトが死んだのは、筆者の実体験だそうです。そして、みんなで彼のために計画をたてたのも。
少し盛り上がりが欠けますが、リアルで胸に迫るものがありました。