あらすじ
兄・成田悠輔のひと言がきっかけだった
●会社員であることは人生のリスクである
あえてレールから外る者が勝つ時代
40代でも間に合う「起業」という成長戦略
●学歴や職歴は関係ない、行動を起こすものだけが全てを制する
偏差値の高い大学を卒業して有名企業に入り、
コツコツと仕事をこなして、定年を迎える。
そんなかつての成功モデルは、いまやリスクでしかない。
失敗を恐れず、1つの場所に固執しない。
副業、独立、社内起業、転職、そしてスタートアップ起業を視野に入れる学生・会社員必読の書。
●"ホームラン級のリターン"は「起業」という冒険から
パチンコ、麻雀、女、酒、タバコを欠かさず、ほぼニート状態の父親。
それに母親が共依存するという複雑な家庭環境に育った。
14歳のとき、父親が自己破産のうえ失踪。
貧しい生活を支えた母親は病に倒れ、半身不随になってしまった。
苦境のなか、独学で大学に合格、奨学金を得た。
そして、兄がくれた本をきっかけに「起業」を志した青年は、
「ユーグレナ」や「ラクスル」の社長と出会い、
体当たりで学生起業家の道を歩むようになる。
20歳のときに学生起業して、昼夜を問わず大奮闘。
しかし、最初のチャレンジは失敗に終わった。
ところが、起業にかける夢と情熱は、次なる展開へとつながった。
創業したばかりのベンチャー企業に4人目のメンバーとして参画し、
3年で株式上場を果たし、全国規模にまで大きく成長させた。
金なし、コネなしのふつうの学生が、なぜ成功できたのか?
本書は起業を通じた人生の指南書。
何歳でも起業・独立・副業でビジネスを展開するときには役立つ内容。
これからは会社員であっても、自分で事業をつくれると強い。
その思考法、ノウハウを全公開する。
40代でも間に合う「起業」という成長戦略。
"ホームラン級のリターン"は「起業」という冒険から。40代でも間に合う「起業」という成長戦略。
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Posted by ブクログ
成田悠輔さんの弟いうことで興味を持って読んでみた。
恵まれているとはとてもいえない少年時代の話も衝撃だったが、起業やスタートアップで働くというイメージが、いい意味で覆された。
自分の経験からも、大企業から少数精鋭の組織に移ることで成長が加速するのは想像でき、スタートアップはそのスピードが更に速いということなのだろう。
思い切って動いてみると、思ってもみなかったところまで意外と行けるということを思い出させてくれた。
Posted by ブクログ
◯-□メガネがトレードマークの経済学者、成田悠輔氏の弟と言ったほうが分かりやすいかもしれない著者。兄に劣らず優秀で、慶応大学出身、ベンチャー起業クラウドワークスでCOOを10年以上務めIPOも経験している、と聞けば裕福なエリートを想像するが、本書を読んで実は壮絶な学生時代を過ごしていた事を知った。14歳の時に父が家族を捨てて失踪、母親と兄との母子家庭で暮らしとなる。只でさえ家計が苦しい中、3年後に無理が祟ったのか母親がクモ膜下出血で倒れ、半身不随となってしまう。著者は今で言うヤングケアラーとして介護に明け暮れる生活となってしまう。不通であればグレてもおかしくない環境で、兄弟共に日本を代表するインフルエンサーとなっているのは立派。
本書はそうした生い立ちを持つ著者が語る日本が抱える雇用やキャリア、教育に関する問題点、そしてベンチャー企業がそうした問題への一つの解決策として活用できるという内容となっている。終身雇用が崩壊した今、名の知れた大学を卒業し、名の知れた企業に入社し言われたこと言われた通りにしていれば人生を遅れた時代は既に終わっている。むしろ、所属企業の外にひと度出たなら通用しないスキルだけが蓄積し、気づいた時にはリストラされて途方に暮れるリスクのほうが多い。だったら最初からベンチャーでスキルをつけるのは有力な選択肢であるという。そうしたキャリアを歩んだ著者だからこそ言える説得力のある議論である。また、起業や複業も同じく有力な手段となる。インターネットの発達によって物理的な制約は日に日に取り払われている。やらない手はない。その通りだと思う。
例えばアメリカではフリーランサーの51%が大学院以上の超高等教育を受けた人達が占めるという。これまで日本では、フリーランサーといえば社会から落ちこぼれた人や適応できない人が就くとう印象であったが、今後はそれも変わってくるであろう。「チャレンジをしなければ人生を生きたことにはならない」というフレーズが印象的だった。
自分が今いる状況にピッタリの本。元気と勇気をもらった。