あらすじ
【新規事業と起業の成功にはどのようなマネジメントが必要なのか? 成功するビジネスモデルの構想力・実行力を、新しい世代のベンチャー研究者が解説。実務と理論をバランスよく解説した待望の体系的教科書!】
●新規事業を成功させるための構想力と実行力をバランスよく解説
新規事業とベンチャー経営を成功させるために必要な構想力と実行力とは何か? 経営学は実務と理論の関係が深い学問だが、なかでもベンチャー経営論は、実務色が強い分野である。欧米では事例と理論が両輪となった体系的ベンチャー経営のテキストが刊行されているにもかかわらず、日本ではまだ、ケースに基づく解説書か、欧米のテキストの内容を実務知識無しに紹介するだけの教科書がほとんどだ。本書は、好成績のベンチャーファンドを経営するかたわら、学術的研究、教育も行っている実務と理論を熟知した筆者による待望の体系的ベンチャー経営のテキストである。
◆本書に登場する主な事例*ディーエヌエー、サイボウズ、ミクシー、ゴルフダイジェスト、GDH、アプリックス、ワイズセラピーセラピクス、アマゾンドットコム、メディアシーク、オプトラン、アンジェスエムジー、オンコセラピー・サイエンス、任天堂、明光義塾、コマツ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ビジネススクールの教科書。長谷川先生の講義は、ものすごく熱意あふれる面白いものなのだけど、この本もいわゆる「教科書」だけでない、実務の泥くさい部分や、きれいには片付かないmessyな部分への視点があるのがおもしろい。
VC視点からの資本政策にも力点が置かれているものの、あらためて読み返すと起業家の熱意と「人」のマネジメントへの意識がうかがえる。
Posted by ブクログ
MBAで使っていた一冊。
改めて読み直すと、現場での目線出掛かれていて実践的である。
論理的な理想を議論するのではなく、
現場感のある表現だから使える感触がある。
もちろん、そのすべてを網羅してベンチャー事業を遂行したり、
評価したりすることは簡単ではないが、
事業遂行を評価していく目線や観点をもてる安心感は、
ある側面では、ベンチャー起業を後押しすることにつながるのではないかと思う。
また、ベンチャーというキーワードにとらわれず、
プロジェクトマネジメントを経営的視点から広げるときにも役立つ一冊。
Posted by ブクログ
WBS長谷川先生の講義の教科書。起業側以外の視点からの記載もあり、優れたビジネスモデル・お客さんの見込み度など含め、慎重な検討が必要だと理解。ベンチャービジネスについて初学者には良いと思いました。
Posted by ブクログ
一般的には、一念発起し起業することを考えると、商工会議所や産業振興財団、行政など様々な団体が主宰している創業塾や起業セミナーなどに行くことが多い。
しかしそこで学ぶのは、経理であったり、マーケティングであったり、組織であったり、バラバラとした知識の寄せ集めであり「起業」を体系的にまとめたものはない。
この本は「起業」を体系的にまとめており、また理論だけではなく、実際にベンチャーキャピタルを興した著者の経験則からも、起業のプロセスについて解説されている。
もっと早く体系づけられていれば…と思うのは私だけではないだろう。
起業を考えられている方には一読の価値はある。