【感想・ネタバレ】エンデの遺言「根源からお金を問うこと」のレビュー

あらすじ

『モモ』『はてしない物語』などで知られるファンタジー作家ミヒャエル・エンデのラストメッセージに導かれながら、実体経済や生活現場から乖離し暴走しはじめている「お金」を根源から問い直す旅に出かけた。忘れられた思想家シルビオ・ゲゼルなどの「老化するお金」の考え方や、欧米に広がる地域通貨の試みの数々をレポートする。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

エンデの著作、『モモ』の中で、
時間泥棒の話は有名である。

モモは時間についての話だと思われることが
多いかもしれない。
実際には、お金のもつ利子について考えた本だというのは、
本書を読んでよくわかったことでもある。

なぜ時間泥棒が生まれるかといえば、
そこにはお金の問題が絡んでくるためであるという。

お金は老化しなければならない、というゲゼルの考え方と共に、
資本主義とお金を考える際に、ぜひ一読していただきたい本である。

0
2012年01月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 エンデが考える今日のお金について。
現在の金融システムが生む、海洋汚染や温暖化などの環境破壊、飢餓、大量生産・大量消費・大量廃棄の飽和的な先進国、アンバランスな社会構造。

 タイトルには、エンデの名がついているが、エンデについての記述は意外に少ない。
半分以上を、思想家シルビオ・ゲゼルについて、ドイツの代用貨幣や交換リング、アメリカの地域通貨などの、国民通貨に変わるものについて書かれている。

 1930年代頃の話を含み、思った以上に時を遡る。
学問的な視点でも書かれているので、少し難しく感じました。

0
2016年04月05日

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