あらすじ
無人探査機が到達したドルドラ星系で発見された恒星間宇宙船。なぜか遭難から数千年が経過したらしき船の畏怖すべきドラマとは?
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Posted by ブクログ
「工作艦明石の孤独」の外伝。設定された世界が同じなだけで、登場人物は重複していない。
150年前に植民された惑星シドンには、人間のような知的生命ビチマが存在したが、入植者から家畜あるいは奴隷のように扱われていた。そのビチマの正体が、3000年前にワープの事故により遭難した宇宙船コスタ・コンコルディアの乗員の末裔と判明する。
彼らの人権回復が図られる中で、ある遺跡でビチマの惨殺死体が発見される。いつ起こった事件なのかは不明。そんな中、地球圏統合弁務官事務所より調停官のテクン・ウマンが派遣されることになる。
これは、私のお気に入りの眉村卓氏の「司政官シリーズ」を彷彿させる。更に殺人事件の解明というミステリ要素を含む。本伝よりも面白く読めた。そして、最後は驚愕の結末に…
ちなみに「コスタ・コンコルディア」とは、地中海で座礁・転覆し、多数の死傷者をだしたクルーズ客船の名である