【感想・ネタバレ】夜の蔵書家のレビュー

あらすじ

神田神保町で「本の探偵」の広告を掲げて古書店を営む須藤の元に、蔵書家の医者から三十年近く前に失踪したある人物を探して欲しいという依頼が舞い込んだ。その名を森田一郎といい、戦後期に日本の文化復興に尽力すると称して、稀覯書といいつつその実わいせつ文書刊行に携わった結果、検挙されたあげく有罪となり、その後姿を消したという。左翼劇団の俳優や中国のスパイだったと噂される経歴を持つ謎の男を、須藤は古書を糸口として探索に乗り出すが……ロス・マクドナルド作品を彷彿とさせる傑作長編ミステリ。(『古本屋探偵の事件簿』分冊版)/解説=門井慶喜

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Posted by ブクログ

このほんとであっ?たのめ?!めなこ!?こめいががく、かないりはつ、がんをなるかくりつりはこ?!?こけや、ここ、け、りゆうてや、こだまや、かねこ、みずほ、ほをにつがらないんは、がんに、なりたからわなむるで、がんになりえる、りえきや、たぬき、おひやらしよりいの、すこそきなあのくせに、なにたちぐせつかう、こて、たまどんをあげほそかわがらしやはいより、かばをかばさえゆりものをつかうがまあぶあのみのぐそひっかけてもよこやりいちかわよりほそいせしやしやわりよりちやわんめつきなおる?じやない、やまぬばいおん、くれえよくら

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2023年11月30日

Posted by ブクログ

シリーズ4作目にして唯一の長編。主人公の須藤はあくまで古本の探偵であり人探しは専門外だが、敗戦後に地下出版を行い検挙され姿を消した謎の人物の生死を確認するよう依頼される。報酬に目がくらみ捜索を続けるうちに、その人物に徐々に魅力を感じるようになり⋯。猥褻な書物をなぜ危険をおかしてまで出版し続けたのか。戦時中から戦後にかけての人々の壮絶な生き様や愛書家たちの思いが交錯し、その思いが噴き上がるように猥本が世の中へと流通していったのだな、と本作を読み終わった今は感じます。

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2023年10月15日

Posted by ブクログ

復刻版<古本屋探偵の事件簿>シリーズ、分冊版の下巻。今作がシリーズ唯一の長編らしい。冒頭の案内文に『ロス・マクドナルドを彷彿とさせる傑作長編』とある通り、探偵役の須藤が関係者に聞き込みを繰り返し、徐々に真相へと肉薄する展開は正にハードボイルド黎明期の探偵小説を彷彿とする仕上がり。戦前から戦後にかけての【禁書本】を巡る時代背景を軸とした複雑な人間関係も本家以上に錯綜している。とある登場人物の独白で締め括る最終章には少々肩透かしを食らうものの、当時の出版業界を取り巻く過酷な状況を窺い知れる興味深い読書だった。

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2024年01月10日

シリーズ作品レビュー

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