【感想・ネタバレ】間の悪いスフレのレビュー

あらすじ

下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは、変人シェフ三舟さんとスーシェフの志村さん、ソムリエールの金子さん、ギャルソンの高築くんの四人。コロナ禍で厳しい状況の飲食店業界、〈パ・マル〉でも、テイクアウトメニューを考えたり、料理教室を始めたり……。そんななかで、料理教室で起きた気まずい出来事、ひとり分のテイクアウトを買いにくる男子中学生の謎、自身のレストランにスタッフが定着しない理由がわからず悩む他店のシェフ、高築くんのいとこのプロポーズ計画等々、名探偵シェフのまわりには相変わらず謎や相談ごとがいっぱい。全7編を収めた待望のシリーズ第4弾。絶品料理の数々と極上のミステリをどうぞ!/【収録作品】クスクスのきた道/未来のプラトー・ド・フロマージュ/知らないタジン/幻想のフリカッセ/間の悪いスフレ/モンドールの理由/ベラベッカという名前

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Posted by ブクログ

ネタバレ

近藤史恵『パ・マル』シリーズ4冊目。今回、ミステリー要素はあっさりめで、凝っているというよりはストレートな話が多かった。そのぶん1冊目や2冊目に比べたら少し物足りないかな、という気もしなくはないが、十分面白い。
好きなのは『未来のプラトー・ド・フロマージュ』、『幻想のフリカッセ』。
『未来のプラトー・ド・フロマージュ』は料理人を目指す少年の物語。東京を離れることにより、フレンチを簡単に食べられなくなると嘆いていた彼が三舟シェフの言葉で北海道でも学ぶものがある、と希望を抱く。本当に微笑ましい話で、少年の将来にも希望がある。
『幻想のフリカッセ』は悩める母親の物語。明かされた母の思いは真摯で、本当に息子たちのことを愛しているのだなと思った。似たことに悩む子育て中の母親は多いかもしれない。
『パ・マル』に登場する料理たちがどれもおいしそうで、とうとうビストロに足を運ぶことになった。ランチだったけど、初めてのフレンチはとても美味しかった。この出会いも、『パ・マル』シリーズがなかったら無いものだった。

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2026年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ビストロ「パ・マル」シリーズ。

音楽の難関高に合格したものの、肌の色や差別に悩む少女が食べたクスクス料理。

コロナ禍で客足が減ったパ・マルでもテイクアウトを始めて、それを1人で買いに来る少年の将来の夢。

お店で料理教室を行い、タジン料理について話したときの1人の男性生徒の偏見。

鶏肉料理のフリカッセを作った女性が、ある日を境に手の込んだ料理も掃除も最低限しかしなくなった理由。

互いの本当の自分を偽っていた故に、プロポーズに失敗してしまった2人の恋の行方。

三舟シェフの知り合いの羽田野さんの部下の悩み、現地で修行していない負い目。現代だからこそ、その土地で手に入る食材。

待遇はいいのに離職率が高い店の経営者と働く人たちの料理に対する溝。

このシリーズ好き。フリカッセ食べたい。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前の3作が面白かったので、買ってきてしまった。今回はコロナ禍の時代に突入。なんか懐かしい気になってしまう。あまり暗い話にならず、相変わらず料理が美味しそうで良かった。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ビストロ・パ・マル」第4弾 7話の短編集

パ・マルもコロナ禍の影響をうけ、営業の縮小やテイクアウト、料理教室とスタイルの変更を余儀なくされる。
外食どころか外出も制限されていた、あの時期の閉塞感を思い出す。

そんな中だからこそ、パ・マルに集まる人々の悩みや心に溜まった澱は、おいしい料理とシェフの言葉で洗い流される。そして勇気づけられ、少し前を向けるようになる。

どの話も、どこかで感じたことがあるような気がして、少し心がざわざわする。思い込みや一方方向からしか物事が見えなくなった時に、すっと視界を広げてくれる感じがとても心地よかった。

「モロッコのタジンのようだ、と僕は思った。少ない水分で煮詰めるように、偏見や苛立ちを自分で循環させて煮詰めている」

「完璧に家事をしてきたのは、そうやって他の家のことを馬鹿にする子供を作るためだったのだろうか」

「生まれた場所が違うだけで、そんな苦労を背負い込むほうがおかしいし、そんな苦労などしなくていい方向に世界を変えていけるのではないだろうか」

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2025年10月07日

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