【感想・ネタバレ】去年の今日のレビュー

あらすじ

誰かのために ここにいる。

かけがえのない存在がいなくなってからの日々。
互いに思いやりながらの関係と優しい距離。悲しみに寄り添うこと。
『背中の記憶』から14年ぶりの小説集。

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Posted by ブクログ

初めて行った本屋さんでこの作品を見つけた
たぶんあの本屋でなければ出会えなかった一冊
数ヶ月経って、図らずもいちばんいいタイミングで読めた

喪失を味わったあとの話
涙を誘うわけではなく、日常の時間の流れや心の移ろいを、優しさよりもさりげなさで描かれてる
私小説なんじゃないかと思うほどリアル
愛犬との別れを思い、苦しくなった
派手な作品ではないけど、一気に読み、すごく心に残った

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2024年05月05日

Posted by ブクログ

長島有里枝さんの本は、常にすごくリアルで生々しい。息子は自分の息子に重ねてしまう。そして主人公の気持ちもわかりすぎる。私は常に放っておかれたいのだけど、たまに話し相手はほしい。ただそれだけである。
三軒茶屋のtwililightでの朗読会にも参加したんだけど、そこで驚いたのは自分が思っていた小説の世界と、全く違う世界を見ている人がいるということ(良い意味で)。やっぱり、自分に寄せてしまって読んでいるのだなあと感じた。

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2023年12月15日

Posted by ブクログ


『翌日』
ペットロスの話。
うちも高齢の子たちがほとんどだから
考えたくないけど少し意識してしまう。

主人公の女性は、何だか金原ひとみさんが最近描く、気が強く仕事をバリバリしている系の人に性格が似ているように感じた。

『フィービーちゃんと僕』
金原ひとみさんの小説に何だか似ていたから、樹木のことを女の子だと何故だか思い込んでいた。
未土里のような女性、母親は面倒臭いなと思ってしまう。樹木は良く出来た子だな。

『灯台と羽虫』
これはただのペットロスの話じゃないな。
未土里が激し過ぎる。
樹木は良い子過ぎるし、睦は未土里以上に樹木によって人との関わりを変えていったのかも。

『チャイとミルク』
今回も良かった。長島さんの小説もっと読みたい。
やっぱりペットロスには新しい子を迎える事なんだろうか。

『去年の今日』
もっと読みたかった。また未土里たちに会いたい。
面倒くさくても、感受性豊かだったり自分の考えをしっかり持って主張出来る人は好きだなと思う。

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2023年10月14日

Posted by ブクログ

愛猫を亡くした悲しみと喪失感と再生の物語というよりは、主人公と周りの人たちとの日常を巡るお話しだった。リアルで繊細な語り口だけれど、未土里の生き方やキャラクター、他者との関わり方が狭量で自分本位に感じられて好ましく思えなくて、最後まで彼女の苦しさや戸惑いや葛藤に寄り添えなかった。

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

文体が自分に馴染みにくいと感じた。句読点の置き方、言葉の抜き方、など。でも、これは私と作者の相性の問題。非難や否定ではない。

柔らかく、優しく、淡々と、作者が「他者との関わり方」について思うことやそれについての考察を物語に散りばめている。気がした。
家族を失くすこと、自分を咎めること、他者を恨んでしまうこと。その上で、残されたこれからを一緒に生きていく他者をどのような形で慮るのか、尊重するのか、言葉を伝え合うのか。

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

P76 まわりの人をケアすること、苛ついてるときの男の人がこわいこと、1人でいたい時に普通のトーンで言葉にするか態度に出すか

愛犬PBがなくなった日から翌年まで

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2023年10月18日

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