【感想・ネタバレ】プロ経営者・CxOになる人の絶対法則のレビュー

あらすじ

読めば、経営人材への道が近づく。

この本は、いち社員としてではなく、プロの「経営人材」として組織の中で活躍し、自律的なキャリアを描いていきたい方へ向けたものです。

かつての転職市場では「転職35歳限界説」と言われ、一定の年齢をすぎた途端に転職先がなくなってしまいましたが、それも今では昔の話。

ただし、例えば大企業に入社し、一度も転職をせず、30代半ばを過ぎるまで在籍し続けていると、その後に転職をしたくても募集先が少なくなってしまう。
このような実情は意外と知られていないものです。

逆に、ヘッドハンターから声をかけられて転職し、年収アップも実現できた。
そう浮かれるばかりで、経験を積み上げずに何回も転職を続けると、いつの間にか声がかからない人材になってしまう。
こんなケースも実はたくさんあるのです。

つまり、どのタイミングで、どのような経験を積むことが、自分の市場価値を高めていくのかを考えながらキャリアを積むことが非常に大事なのです。

本書では、20年以上もの間ハイクラス・エグゼクティブ人材のヘッドハンターを行ってきた荒井裕之氏と、NECやマッキンゼー、Apple等を経て独立し、人事のプロとして活躍する小杉俊哉氏の共著による、優れた経営人材になるための絶対法則をまとめた1冊です。

さらに、本書ではすでにプロ経営者・CxOとして活躍する方々や、日米大手PEファンドへインタビューを行い、より解像度高く、経営人材に求められる思考と行動について解説していきます。

経営人材が不足する時代、本書を通してそのキャリアをこれから歩もうとする人の参考になれば幸いです。

第1章:日本は今、プロ経営者・CxOを求めている!
第2章:近年のプロ経営者・CxO像
第3章:プロ経営者・CxOの絶対法則
第4章:プロ経営者・CxOインタビュー

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Posted by ブクログ

プロ経営者・CxOになる人の絶対法則
著:荒井裕之 ・小杉俊哉

どのタイミングで、どのような経験を積むことが、自分の市場価値を高めていくのかを考えながらキャリアを積むことが非常に大事である。

キャリアとは、これまで自分が行ってきたことの積み重ねの先になるものである。人生のっ限られた時間の多くを費やして働く以上は、1人のビジネスパーソンとして結果を残し、人や社会に貢献していることが感じられるのは、きっと幸せなキャリアと言える。「プロ経営者・CxOというキャリアは、人生をかけて挑戦するに値する仕事」である。

本書の構成は以下の6章から成る。
①日本は今、プロ経営者・CxOを求めている
②近年のプロ経営者・CxO像
③プロ経営者・CxOの絶対法則
④プロ経営者・CxOインタビュー
⑤プロ経営者・CxOとして活躍する人、しない人
⑥プロ経営者・CxOになるためのロードマップ

プロ経営者・CxOは、誰しもがなれるわけでも経験できるわけでもない。しかし、そのための心の準備である覚悟と意志のある行動を取り続けないとそのチャンスに巡り合うことはできない。

プロ経営者・CxOは完全な人ではない。人間としても能力的にも満点な人はいない。しかし、他人軸と未来軸に重点を置いてそのために自分をコンフォートゾーンから一歩踏み出して常に成長し続けていきながら、結果を出すということの線上に機会が転がっている。

なりたい自分と求められる自分を時代に合わせて研ぎ澄ませていく人に勝機はある。

0
2025年06月08日

Posted by ブクログ

プロ経営者やCxOに必要な素養を紹介した良書。
特に年齢ごとに必要な経験と意思決定が記されており、キャリア設計に役立てられると思った。

0
2025年01月07日

Posted by ブクログ

プロ経営者やCxOを目指す人材にとってはモチベーションの上がる一冊なのではと思います。

1点、プロ経営者とCxOで本を分けても良いのではと感じました。

【メモ】
・CxOを志向する人は、それぞれの専門分野の専門性を高めていくことが大切。この専門性の上に、ゼネラルマネジメント(包括的な管理業務)の要素が必要とされる。職人的に専門性を極めて行く中で、人を動かすマネジメント能力が求められる。
・CxOになるような人材は、若い頃からそうした志向性を持ちながら、3年や5年を1つのスパンとして、自身のキャリアの見直しを行っている人が多い傾向。その中で、自分1人で判断せず、周りの信頼できる人の話を聞きながら、足りない経験やスキルを伸ばすために自ら活躍する場を選んでいく。

・CHROには、人事戦略の立案から実行、制度・開発・採用の幅広い経験、メンバーマネジメントなどが求められる。
・CEOや他のCxOと対等にコミュニケーションをし、企業戦略実現に資する戦略人事と、サステナビリティに
資するサステナブル人事の両方の実現が求められる。
・CHROになるためには、人事制度の設計経験が必ずといっていいほど求められる。
・入退社管理、社会保険加入の手続き、給与の支払い業務といった人事の基本的なオペレーションを理解していなければ、他の人事メンバーから信頼を得ることができない。ただし細かいオペレーションにこだわりすぎて、改革ができなければ機能しない。
・「人の感情を捉えることができるかどうか」が特性として欠かせない。会社へのメッセージを発したり、新しい仕組みを導入したりするときには、「社員はこう受け取るだろう」ということを想定できることが必要だから。

・CxOの絶対法則
①経営者の意思決定をサポートする
②意図しないキャリアも良い機会とする
③オールラウンドに経験する
④二律背反の中で、自分の立場を保つ
⑤CEO、CFO、CHROの三角関係のバランスをとる
⑥CxOの専門性とは、事業のために存在する

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2024年12月12日

Posted by ブクログ

・CXOになるためにはどうするか、どういう人がなるのか、実際になった人のインタビュー等が書かれている
・総花的な話が多く、あまり印象に残らなかった
・CXOとはその領域で成果を最も出せる人だとすると、成果の出し方は事業領域や人に寄って様々であり、話の内容が抽象度の高い話になってしまうのも仕方ないと感じた

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2024年06月11日

Posted by ブクログ

CxOについて体系的にまとめられていた本。経営メンバーを目指している20〜30代前半向けのわかりやすい本でした。

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2024年01月30日

Posted by ブクログ

修羅場経験、事業責任者の経験が重要であるものの運の要素も強い。
プロ経営者・CxOのためのロードマップは20代~30代にはおすすめ。

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2024年01月09日

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