【感想・ネタバレ】警官は吠えないのレビュー

あらすじ

手帳を置いても、刑事は刑事だ!

ラブラドール・レトリバーのナインと山小屋で暮らす元刑事・村瀬の前に、突然見知らぬ青年・秋山亮が現れた。
「悪いが、しばらくの間、彼の世話を頼む」と書かれた手紙を持って。
手紙の主は、京都左京署時代にコンビを組んでいた刑事・柳智也。
元相棒の勝手な振る舞いに戸惑う村瀬は柳に連絡を取ろうとするが、まったく電話に出ない。
嫌な予感を覚えつつも、預かる理由が分からないまま、秋山の面倒を見る羽目に――。
柳の身を案じ、ひとりで捜し始めた村瀬は、なぜか京都市南部に古くから大きな勢力を持っている暴力団・条南興業から圧力をかけられる。
さらに、条南興業の敵で、北部を縄張りにする北天会のナンバー2である阿佐井峻が姿を見せ、村瀬を手助けすると言い出した。
いったい理由はなんなのか?
困惑する中、村瀬の後輩刑事・三島翔太から電話が入る。
「秋山亮が死体で見つかった」と――。
預かっている青年と殺された男は、同姓同名の別人なのか?
真相を追う村瀬に、手帳を置いた原因となった発砲事件が立ちはだかる。

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Posted by ブクログ

池田久輝『警官は吠えない』小学館文庫。

元刑事の村瀬を主人公にしたハードボイルド。

まずは主人公の村瀬が警察を辞めた理由に興味が湧き、どんなトラブルに巻き込まれるのかというのが2つ目の興味となる。と、ここまでなら★★★★なのだが……

途中から話が拗れ、暴力団が京都の老舗菓子店と葬儀会社、寺と手を組んで悪事を行っていたという思わず失笑してしまうような展開が描かれる。そして、終盤のやたらと事件の真相の説明に終始する展開に少しうんざりしてしまう。池田久輝の作品は何作か読んでいるが、いつもこんな感じで、またかと思った。


2年前に警察を辞め、ラブラドール・レトリバーのナインと山小屋で暮らす村瀬のもとに、かつての同僚の柳智也が訪ねて来る。特に会話らしい会話も無く、突然、帰ると告げて山小屋を出て行った柳に何か良からぬ不安を覚える村瀬だった。

翌日の朝、村瀬の山小屋に大学2年生の秋山亮という若者が柳から面倒を見て欲しいという手紙を手にやって来る。突然のことに当惑する村瀬は柳に電話するが応答は無く、仕方なく村瀬は秋山の面倒を見ることにする。

柳の身を案じ、行方を探し始めた村瀬に何故か暴力団の条南興業が圧力を掛けて来る。さらには条南興業と敵対する北天会のナンバー2の阿佐井峻が村瀬に接触する。

そんな中、村瀬の後輩刑事の三島翔太から連絡があり、秋山亮が殺害されたことを告げられる。村瀬の山小屋に居る自称、秋山亮を問い詰めると、本名は藤崎優斗といい、柳に頼まれて秋山亮のフリをしていたと告白する。

柳の行方を探す村瀬は少しずつ事件の真相に近付いていく。そして、辿り着いた真相は……

本体価格770円
★★★

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2023年08月25日

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