【感想・ネタバレ】28歳貯金ゼロから考えるお金のことのレビュー

あらすじ

■普通に生きていたら給料アップはなかなか難しい今、投資は財産を増やす重要な手段である。 ■本書は「投資入門すらとっつきにくい」という28歳で貯金0の男女へ投資以前に何をすればいいのかを網羅している。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

■28歳貯金ゼロから考えるお金のこと 田口智隆
10年経ったあと・・・
 A
 仕事はやりがいがあるが残業が多く体力的にはきつい

 B
 会社は数年前にやめた
 お金のためじゃなく、やりがいのために仕事をしている
 仕事は自由なペースででき、家族のために充分な時間
 家族旅行も頻繁に

決断をすることが重要
決断し、実行することで筆者は快適な状況を手に入れた

1.お金について本気出して考えてみる
いまの現実を変えるべく、決断し自ら動くこと
日本中が暗く、多くの人がやる気を失っているときが逆にチャンス

ウォーレン・バフェット
「自分はいずれ金持ちになると信じていた。
 それを一瞬たりとも疑ったことはありません。」

お金の理解を深める
 お金は人を幸福にすることで得られる対価
 お金持ちはより多くの人に影響を与え、より多くの人を幸せにしている人

お金儲けは悪いことではない、
自分が提供した商品やサービス、労働力などが相手に喜ばれて、初めて得られる対価

本を読むだけなら小学生でもできる
本で得たことを実践してこそ、意味がある
公道を起こすことがお金持ちへの第一歩

金持ち父さん
「ラットレースから抜け出すためには、「会計と投資」に関する
 知識を高めなくてはならない」

・黄金の方程式
 資産形成 = (収入 - 支出) + (資産 × 運用利回り)

 まずは支出を減らすこと(筆者:タバコ・2次会・車)
 収入を増やす(インターネットビジネス・オークション)

・筆者の経験
 28歳で借金数百万円
 3年で借金を完済し、タネ銭30万円を手にした

 IPO投資で実績
  新規上場株、2004年当時は新規上場株で加熱していた時期

・1000万円あれば資産は加速度的に増えていく
 IPO投資後は、ETF(株価指数連動型上場投資信託)に資産を分散
 リスクを減らしながら加速度的に資産を増やした

 投資額が少ないうちはハイリスク・ハイリターンのIPO投資で一挙に資産を増やし、
 ある程度資産が増えたところでローリスク・ローリターンの投資に切り替える
 安全かつ加速度的に資産を増やした

・お金のストレスフリーを目指す
 やりたいこと、欲しいものがあった時にすぐに選択できる状態

2.人生の財政会議を開け
・人生の目的地を決める
 具体的なイメージを固める
 目的地に到達するための綿密な戦略を立て、適切な手段を講じて進んでいく

 目的地を決めずして成功はありえない

・必要な経費はいくら?
 フツーに働いているだけでは、老後の資金はたまらない

 ①住宅費
  3000万~5000万円

 ②教育費
  子供1人につき、最低でも1000万円が必要
  大学まで活かせると安くて1500万、仕送りが必要なら2000万円

 ③老後資金
  60歳の夫婦が死を迎えるまでの出費は合計1億円と言われる
  最低5000万円のたくわえは必要

 →自分の生涯賃金はいくら必要になるか?

・人生の目的地につくためには、"乗り物"が必要
 その"乗り物" = "投資"

・マネーレコーディング
 レシートや領収書、クレジットカード明細などを集めて貼っていく

 ①現在の財政状況がわかる
 ②自然と節約するようになる

・節約のポイント
 ①より効果の高いものからカットする
 ②中途半端に金額を減らさず、キッパリやめる
 ③消費、浪費、投資の区別を意識してお金を使う

 お金は使用用途を分けて管理する
 項目ごとに封筒に入れて管理

3.習うより慣れろ!まずは実践、投資デビュー
・ネット証券の口座を作り、情報を集める
 投資をせざるを得ない環境を作る

 ウォーレン・バフェット
 「買うのは企業、株ではない」
 
・ミニ株投資
 株は通常まとまった株数からしか購入できない = 1単元
 トヨタ自動車株は1単元 = 100株単位

 ミニ株は通常売買されている単元の1/10から取引できる

・成長予測は「会社四季報」の数字と日々の生活から感じ取る
 ①勢いを感じる企業を選ぶ
  お気に入りの居酒屋を経営している企業の株を買うなど

 ②1株あたりの利益がアップしている企業を選ぶ
  EPS = 1株あたりの利益

・株のバーゲンセールを見逃すな
 投資で利益を上げるには、"安く買って、高く売る"しかない

 株価が安くなるのは
 市場が大混乱に陥っているとき
 サブプライムローン問題、リーマンブラザーズが破綻したとき

・FX
 ハイリスクハイリターン

 外貨預金 = 外国のお金で預金すること
 外国為替取引 = 異なる通貨を交換する取引
 外国為替証拠金取引(FX) = 証拠金(保証金)を使って外国為替取引をすること

 レバレッジを効かせることができる

 ①レバレッジは3倍までに
 ②ストップロスを設定しておく
  ロス(損失)をストップ(限定)させるために取引終了の水準を設定しておくシステム
  "ここまで損失が出たら自動的に取引をストップします"と損切りラインを設定しておく
  取引始めてからでは迷ってしまうため、取引開始前に設定しておく
 ③取引業者は大手を選ぶ

4.分散投資で金持ちへの加速度アップ
・長く付き合う投資信託
 ある程度資産がたまったら、歩みはゆっくりでも着実に増やせる"ロングスパン型"へシフト

 ①プロが運用しているので初心者でも始めやすい
 ②分散投資でリスクが軽減できる
 ③毎月コツコツと積立てができる
  自動購入サービスを設定しておくと毎月決まった金額を口座から引き落として購入できる

・物事には裏側がある
 投資信託のデメリットに注意

 ①元本保証ではない
 ②運用コストがかかる
  販売手数料(0~3%)
   販売手数料が0(ノーロード)を選ぶこと

  信託報酬(0~2%)
   信託報酬は保有額にたいして毎月徴収される、なるべく1%以下の商品を選ぶ

  信託財産留保額(0~1%)
   投資信託を途中で売るときにかかるペナルティー料
   通常は換金時にかかるが、購入時にかかるものもある
   なるべくかからない商品を選ぶ

・商品選びのポイント
 ①初心者はパッシブ運用が基本、アクティブ運用は避ける
  市場全体の値動きに連動した収益を上げることを目指して運用する手法
  日経平均株価やTOPIXといった指数(インデックス)に連動している投資信託 = インデックスファンド

  より積極的な投資 = アクティブ運用
  パッシブ運用はコストが比較的安いため手数料も安い
  長期的に見れば平均点以上の利益を得ることができる

 ②純資産額が目減りしている商品は避ける
  内容の良い商品であれば純資産額はじわりじわりと上昇を続ける傾向にある

 ③販売手数料は0%が基本、信託報酬1%以上の商品に手を出すな

・ETF(株価指数連動型上場投資信託)
 一般的な投資信託とちがって証券取引所に上場している投資信託
 ETFはTOPIXや日経平均株価などに連動して運用することを目的としており、
 株式と同様に証券取引所で売買されている商品

 注目を集めるETFだが、歴史はまだ浅い
 1990年代にアメリカの証券取引所に誕生

・ETFのメリット
 ①信託報酬が安い
  信託報酬が0.5%未満ですむケースがほとんど

 ②世界分散投資が効率的にできる

 ③どの証券会社でも購入できる、証券取引所の取引時間であれば売買可能
  通常の投資信託は組み入れた株式の終値が決まった段階で
  1日1回価額が算出されるしくみ、株式のようにリアルタイムの売買はできない

 ETFは最低購入金額が10万円からと、比較的高額だった

・ETFのデメリット
 ①売買手数料が高い
  一般的な投資信託は購入時に0~3%の販売手数料が必要、売却時はかからない
  ETFは購入時と売却時に売買手数料が発生する
  短い期間での売買は不利

 ②証券会社でしか購入できない

・海外投資デビュー
 ①海外ETF
  ETFは日本ではまだ取扱い銘柄が少ないが、欧米では充実している
  数万円の資金で世界に投資できることが魅力
  信託報酬が安い

 ②ADR
  American Depositary Receipt = 米国預託証券
  米国市場で他国の企業が自国の株の代わりに発行する預託証券

  米国市場で上場を目指す場合、言語や法律などの問題があり上場が困難
  他国の企業株を米国市場で通常取引できる仕組み
  ソニーやトヨタもADRを発行している

  日本から直接購入できない外国の株を売買することができるのが魅力

 ③海外投資信託

 これからの時代は海外は避けて通れないのではないか

・投資で失敗する人、しない人
 あわてず、騒がず、腰を据えて運用できる人ほど投資で失敗しない

・資産を2倍にする"72の法則"
 72 / 金利(%) = お金が2倍になるまでの年数

 100万円を10年で2倍にしたい場合
 72 / 10 = 7.2% の金利で運用すればよい

5.家を買うのか、投資をするのか
・日本の家は全財産をつぎこんで買うほどの価値はあるのか
 住宅の平均寿命はアメリカ44年、イギリス75年、日本は26年
 ヨーロッパは気候もよく、住宅も立派で長持ちする?

 マイホームは買うならキャッシュで

・マイホームが欲しいなら
 ①一部上場企業の社員という強みを生かして、低金利でローンを組める場合
 ②投資の実績があり、借入金を上回る利益を出す自信がある場合
  
・不動産投資のススメ
 住宅ローンの返済は、自分自身ではなく、部屋を借りる第三者が行ってくれる
 家賃収入 > ローン返済額

・不動産投資のリスクと対処法
 ①空き室の危険性
  立地がよく安定した賃貸需要が見込める物件を選んで購入する

 ②家賃下落
  定期的に内外装をリフォームして物件をよい状態に保つ
  ブロードバンド対応、床暖房
  投資計画にこれらの費用も組み込んでおく

 ③建物の老朽化
  購入していきなりおおがかりな修繕が発生しないようあらかじめチェックしておく
  設備修繕やリフォーム費用を必要経費として組み込んでおく

 ④売却損益
  緊急にまとまった現金が必要でなければ保有しておく
  月々の家賃収入がコンスタントに入ってくれば問題はない

 ⑤金利上昇
  固定金利と変動金利
  低金利の時代なら、短期間で返済するなら変動金利、長期間で返済するなら固定金利が有利

 バブル時代のように不動産のキャピタルゲイン(譲渡益)を得ることを目的としない
 継続的にインカムゲイン(収入)を得ることを目的としている

・投資用物件の注目点
 ①立地を最優先、駅近、治安良好の物件を選ぶ
  少しぐらい古くても、駅から近く、環境がよく、住みやすい場所なら借り手は見つかる
  独身者向けなら近くのコンビニや飲食店、
  ファミリー向けなら学校や幼稚園、スーパーの場所を確認する

 ②新築は避け、築年数のわりにキレイな中古物件を選ぶ
  新築物件は人気があるが、購入価格が割高になり、利回りが低くなることが多い
  キャッシュフローの面でも不利

 ③利回りよりも安定した賃貸需要が見込める物件を選ぶ


・不動産投資信託 REIT
 日本の証券取引所に上場しているものはJ-REITと呼ばれる

 メリット
 ①高額な不動産を少額から購入できる
 ②比較的利回りがよく、安定した分配が得られる
 ③プロが運用してくれる

 デメリット
 ①元本割れの可能性がある
 ②運用のプロでもスキルに差がある?

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2013年08月15日

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