あらすじ
『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作家、最新刊! そのいちごの名前は違法!?
絶体絶命からの大逆転ほど胸のすくものはない。
――大矢博子(書評家)※「労働新聞」令和5年2月27日掲載の書評より抜粋
種苗法、商標権、農業ってかなり大変なんです。生産者の苦労を助けてくれるキレキレの頭脳に読む手が止まらない。
――鈴木典子(ヤマト屋書店仙台三越店)
大震災からの復興を目指し、新品種“絆姫”の開発に成功した久郷いちご園。
そこに、大手商社の田中山物産から絆姫の名称は、商標権侵害との警告書が届いた。
さらに、クリスマスケーキに絆姫を使用することが決定している世界的パティスリー「カリス」から、
名称変更せずに解決か、全被害額を支払うかを迫られ――。
大手商社という巨大な敵から、いちごの名称と農家たちの熱い想いを守るため、
弁理士・大鳳未来は驚天動地の策に出る!
(著者情報)
南原 詠(なんばら・えい)
1980年生まれ、東京都目黒区出身。東京工業大学大学院修士課程修了。元エンジニア。現在は企業内弁理士として勤務。第20回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し、『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』(宝島社)で2022年にデビュー。
※本書は2022年9月に刊行した単行本 『ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来』を文庫化したものです。
感情タグBEST3
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商標権を金儲けのために正義を名乗り悪用する強大な敵に、予想もつかない方法で立ち向かう様は爽快そのもの。
読んでいで背中にぞわっとしたものが走った。
読み終わって上質の映画を観たあとのような清々しさと幸福感の余韻に包まれています。面白かった!
Posted by ブクログ
弁理士・大鳳未来の2作目は商標権、種苗法、農業に関する話。前作は理系、本作は農業系と、弁理士は幅広い(^_^;)
前作よりも未来が喜怒哀楽感情豊かに感じ、馴染みやすかったと思います。今回は中々手強い相手に防戦一方からの・・・
次作も期待!
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パテント・トロール:自分では事業をする気のない製品の特許などを取得し、類似商品を出している他の企業に特許侵害だとぶつけて金をせびる組織
商標:商品を識別するためのマーク 『例 ササニシキ』
商標登録:マークとそれを何に使うかの二つで一セット 『ササニシキのマークであれば、お米』
Posted by ブクログ
あまりミステリーは読まないが、知財関係の仕事をしてるので読んでみた。一巻目(特許編)は断念してしまったが、表紙のイラストが可愛らしいのもあって購入した。
予想より面白かった。テンポが良いからどんどん読める。私は仕事上ある程度知識あるから特に楽しめたかもしれない、しかし、随所に分かりやすい解説が入ってるので、知財に詳しくな人も、知的財産の知識も得られ面白いと思う。
Posted by ブクログ
前回より更に面白くなってた!
全部は理解できなかったけど、普段なかなか知ることのない"特許"について知ることができるのは面白かった。
ラストの締め方が良かった!
Posted by ブクログ
シリーズ第二弾。
弁理士・大鳳 未来の活躍するシリーズ。
宮城県久郷村の新しいイチゴ品種『絆姫』の出荷前日、大手商社の田中山物産から届いた商標権侵害の通告書。
このままでは、『絆姫』の出荷が出来ない?
更に、クリスマスケーキに使う『絆姫』を使う予定のパティスリー『カリス』から、損害賠償の連絡が、、、
果たして未来たちは、大手商社を相手に、どう戦うのか?
商標権や特許権は、難しいですが、とても重要ですね。
Posted by ブクログ
弁理士・大鳳未来シリーズの2冊目。今回は新品種のイチゴを巡る商標権のお話。こういうのは実際に起きていることなんだろうけど、結局は法律に欠陥があるってことなんだろうな。
ほぼ勝ち目のないような状況からの逆転劇。ちょっと反則のような気もするけど、スッキリとする解決でした。それにしても「絆姫」食べてみたい。
Posted by ブクログ
弁理士・大鳳未来シリーズの2作目
相変わらず無茶苦茶な手
前作は特許で今作は商標だからなのか、
前作より難しい話が多くないため、
とっつき易いかも。
シャインマスカット流出は話にはきいており、
それを防ぎたいというTFBMPの考えまでは
十分に賛同できましたが、
やり方が…
途中、もう駄目かもと諦めムードの中、
最後に大逆転。
スカッとするねぇー
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。
宮城県のイチゴ農家たちが開発した新品種「絆姫」をめぐる商標権侵害の問題について展開していく。
こちらも面白かった!
ミステリーというより勉強になるお話だった!
Posted by ブクログ
商標権について学べる本。
ドラマ1話分の話。
内容に引き込まれてどうなるどうなる?と
一気に読んでしまったけど、疲れた。
商標についての説明が多くて疲れた。
ストーリーには不可欠だけど詳細に恥から恥まで徹底的に書くから読むのに疲れた。
面白いけど読むのではなくドラマで見たい!
Posted by ブクログ
特許権、商標権を専門に扱う弁護士、大鳳未来。
いちごをめぐる商標権について大企業を相手に戦うエピソード。
商標権たら特許権たら難しい用語が並べられていて中々頭に入ってこなかったが、
大企業相手に戦うというシンプルなストーリーだったので楽しんで読めた。