あらすじ
現場を支える作業者1人ひとりの高い練度、柔軟な適応力が、日本の製造現場の生産性、高付加価値製品群を支えている。トヨタやキヤノンの製造現場、熟練工の姿、国内回帰の動き――など世界最強の現場を克明に描く。
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Posted by ブクログ
本書で強いといわれる工場は、本当にいろいろな工夫を施設・組織に対してほどこしていることに驚いた。
臨床検査室における改善には、なにか統一的な方法論があるのではないか?と感じていたが、どのような組織であれ必ず多様性(メンバー、背景)が存在するわけで、どの施設においても成立する改善方法など存在するわけがない。
まずは自施設のポジショニング&目標を設定することが何よりも大事。
Posted by ブクログ
【概要】
トヨタ/ホンダなど、実在している『モノづくりの現場』をベースに、その会社独自の手法/考え方をまとめた本。
担当者やその場に居合わせたメンバが、変革が起きた事柄を詳細に語るように描かれているため、臨場感が伝わる作品。
【仕事に活かせる点】
生産コンサルタントの山田日登志さん(トヨタ生産方式をベースに工場の改善を進めるコンサルタント。人呼んで「工場再生請負人」)が、指導する工場で掲げられている「一秒の視点」。
「人は一秒間あれば、意外にたくさんの事ができる」
「一秒間が積み重なると大きな時間をなる」
これは、製造業に関わらず、どの仕事にも活かせると感じた。
(PPT研修のネタですでに話していることではありますが…♪)
『ムダ』な時間を過ごしていることにそもそも気付いていない、『ムダ』な時間を過ごしていると思いながら、改善をしないことは罪である。
日々意識を高く、仕事に臨みたい。(でら)
Posted by ブクログ
2005年刊行。著者は当時日経新聞の編集委員。中国始め海外に生産拠点が出ていき日本のモノづくりが空洞化する脅威に瀕する中で、日本の強い工場の実例を紹介する。
日本のモノづくりを活性化し、海外との競争との中で発展させていくには三つの視点が必要だと説く。第一に「高コスト構造の戦略的打破」、第二に「日本向け対応とグローバル戦略の切り分け」、第三に「時間軸を持った戦略」。それぞれに補足すれば、第一に関しては在庫減らしと内製化。第二に関しては日本をマザー工場として生産技術の革新拠点と位置づけそれを大量生産が可能なところへ横展開するもほ。第三に関しては高齢化が進み生産年齢人口が急激に減少することを読み先んじて手を打つこと。
ハードからソフトへと軸足が変わっていく今にも通じる部分がいくらかある。