感情タグBEST3
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・北方領土とはカムチャッカ半島のすぐ下、占守島(シュムシュ)から国後島までの千島列島すべてと、南樺太が含まれる。
※北・中千島、南樺太は領有権未定地である。
・北方領土を厳格に主張するのは、日本の為だけでなく、国際法を遵守することにより、世界に国際法を周知させ、国際秩序を安寧させる為にも不可欠である。
・千島列島は絶好の漁場であり、その全体はメタンハイドレードの宝庫である可能性が高い。これは竹島近海にも言える。
・日本は領土こそ広くはないが、海を考えれば、領海と排他的経済水域を合わせた「主権の及ぶ海」の広さでは世界6位である。
さらに日本の海は深いので海の体積では世界4位である。
・よってエネルギーを買い漁らずとも、自国の領土、領海、EEZで自前のエネルギーを開発出来る。
特にメタンハイドレードの埋葬量は世界最大規模であり、日本は世界有数の資源大国になりえる。
・中国はデモや集会の弾圧の規模を(他国に)小さく見せる為、兵士を警官に化けさせ軍を出動させていないよう装っている。
・人民抑圧軍のサイバー部隊は北京五輪の際、外国人が持ち込んだPCやPDA,携帯電話やモバイル情報端末へハッキングし大量にウィルスをばら撒いた。
・中国国内での多くの暴動は、‘漢人’が‘漢人’に対して起こしたもので、それを中国当局がウイグル人やチベット人など少数民族が起こしたものとして偽装し、海外へ喧伝している。
・2008年のグルジア紛争は、冷戦時代には決して無かった、米国とロシアの直接の軍事衝突を内包していた。
そして、その緊張状態の実質的な勝者はロシアであった。
・その直後のリーマンショックにより米国は軍事的にも経済的にも完全にプレゼンスを失うことになる。
今の世界は米という極を失ったカオスの状態である。しかも多くの国が核を持った状態の・・・
・対馬において「韓国人観光客により多大な経済効果がある」とされているが、その半数以上がアワビなどを乱獲して韓国で高値で売るプロの漁師や釣り師、あるいは日本で仕入れた物品を「自分で使うもの」と称して課税を免れて韓国で売りさばく人たちである。
武士道の真髄は刀を抜かないことにあります。
国民の一人一人がしっかりとしたインテリジェンスを持つことが、国家の最大の安全保障につながります。
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青山繁晴氏の著を初めて読んだ。
相変わらず、熱い。
関西テレビの「アンカー」で初めて拝見して以来、注目している。
思想信条は私のそれと近いが、私のように読書して形成された主義主張ではなく、現場にふれて形成された信念の持ち主であり行動者である。
さて、タイトルで気になった「火道の米国」という言葉。
2009年時点での氏の造語だが、現状全くその通りだと思う。
アメリカは絶対的窮地においてバラク・オバマという初の黒人大統領を生み、自らを焼いた…かに見えたが、どうやら最近のオバマを見ていると、支持率回復を図るあまり、他者をも巻き込む火道に入ったようである。
輸出倍増戦略の発表やAPECでの発言を見ると、どうも日本は巻き添えで焼かれそうだ。
オバマは一見するとブッシュに比べて国際協調主義のように見えるが、実際は国内世論向けの得点稼ぎになる自国中心外交にシフトしつつある。
TPPしかり、イラク撤退しかり。
他国のこと、国際社会のことを考えているようで、実は自国のことしか興味のないアメリカになってしまった。
戻ってしまった、と言うべきか。
覇権国でいることのコストは想像以上に大きかったのだろう。
兎も角、日本人はアメリカに対する認識を改める必要がある。
さて、氏は「王道の日本」を説く。
アメリカとも中国とも異なる第三極としての日本というと言い過ぎだろうか。
3.11以後、私も少しずつだが「世界」と「日本」に目を向けるようになった。
隣で着々と「覇道」を歩もうとする中国に対して、毅然と対応できる日本国にならなければ。
増訂、加筆して新書にして欲しい一冊である。
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今年成人したのですが、日本は平和だからそれでいいのだと、政治にも国際関連にも、特に関心を持たずに生きてきました。
これからもそうだと思っていたのですが、ある日偶然ニコニコ動画で筆者の青山さんが出ている動画を見ました。そうして見ている間に、「この人は私が大丈夫だろうと思っている日本に、とても危険を感じているのだ」と感じました。それをきっかけに世界との日本、特に中国や韓国といった、大丈夫と思っていた私でさえ不安を抱いていた対中韓関係に興味を持つようになり、この本を読みました。
紹介分だけ読むとなにやら右翼なのか?偏った意見を持った人なのか?と思われるかもしれないのですが、全くそんなことはありません。読んでもらえれば、それがわかってもらえるはずです。
タイトルからもわかるように、主にアメリカ、中国、そして韓国に関して書かれています。出版されたのが2009年の夏なので、本当についこの間起こったような事件が取り上げられています。アメリカのウォール街から端を発した金融危機、毒入りギョーザ事件、ウイグル・チベットでの弾圧・虐殺、北京オリンピック、そしてロシアによるグルジア侵攻。最後に韓国による竹島や、その他の島々の不法占拠について書かれています。
著者の青山さんは全国に広く知人がいらっしゃるので、内容にもよく実在の人物(名前はもちろん伏せられていますが)とのやり取りが書かれています。その中には、ウイグルを亡命した方もいます。語られた内容は、本当に涙が出るほど酷いものでした。
情報を得られる最前線にいる方々から話を聞いてるとあって、ニュースを見ているだけでは絶対に見えなかった背景がありありと浮かびあがってきます。情報に信用性があるのか?著者の都合のいいように書かれていないか?こういった本を読もうとすると、必ずと言っていいほどそういう疑いを抱いてしまいますが、動画を見て、内容を読んで、私はこの人の情報は信用できる、と感じました。欲といったものが感じられないからです。ただひたすら、今の日本への危機感、このままでは取り返しがつかなくなる、といった焦燥感が感じられます。
今の日本を取り巻く問題や、上に書いたような内容に少しでも興味を持っている方には是非お勧めします。変に小難しく書かれてもいないので、「難しいことよくわからないし・・・」と自分の知識に自信を持てない方でも、読んでも全く問題ありません。ちゃんと理解できます。私がそうでした。
今の日本のあり方に疑問を持つ人、持たない人。どちらにも読んで欲しい本です。どちらかといえば、疑問を持たない人にこそ読んで欲しい、そんな本です。
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日中の興亡に続く青山氏渾身の一冊。その筆力に圧倒されました。この人は本当に日本の行く末を心配している。
隣国中国はどういう国か?この中国と付き合っていくためにこれから日本はどうするべきか?
戦後60年が経ちました。日本、日本人が変わるにはまた何十年とかかるかもしれませんが、私たち一人一人が日本人であることを
誇りに思い、後の世代に伝えていかなかければならないのでしょう。
前著と合わせてお読みください。
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青山繁晴さんの講演を聞いて安全保障について興味を持ち購入した。
オバマ・ドクトリンに象徴されるパクス・アメリカーナの終焉と中国の台頭など興味深く読んだ。驚いたのはロシアのグルジア侵攻に象徴される巧妙な外交、世界戦略だ。冷戦や社会主義の終焉を経ても、なおロシアは野心を失っていないのかと思った私は呑気っていうかアホだなって思った…。世界史でもヨーロッパあたりは幾度戦争して勝ち負けを繰り返してきたことか。完全に自分の中でリアリティを持てていなかった。
歴史は直線的に進歩しているとは限らないし、日本にだってこれから戦争は起こり得る。島国であった日本は侵略戦争は数えるほどしかなく、徹底的な敗戦は60年前に一度だけだという事実は特異なのだと改めて思った。民主主義国家の国民としての地道な働きかけの結果が出るのは私たちがいなくなったあとかもしれないという最後の頁、「捨てましょう」という言葉にしんみりしつつ。
青山繁晴さんはアツイ人だ。ついていきます!って言いたくなるけれど、盲目的になるのはまずい。自分なりに考え咀嚼する目を養いたいとも思う。
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青山 繁晴による現在の日本を中心とした、中国、アメリカの関係をわかりやすく解説されている書。
多少感情に流されている部分も身請けらられるが、著者自身も常に語られているように、右寄りでも左寄りでもなく中道でわかりやすく語られている点はとても読みやすかった。
本が発刊されたのは2009年だが、今現在も刻々と情勢は変化しているが、今後日本はどうなるのかと、気になる点の一部分は何と無くだが理解できたような気がした。
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政権交代を熱望して選んだ民主党政権だが、外交は本当に任せていいのか、ちょっと不安になる1冊。日本という国の進むべき道を考えさせてくれる。人権を意識する人なら絶対に読むべき1冊。
Posted by ブクログ
外交における日本の意気地なさは限りない。国内の集団IQも低下の一途だ。
青山氏は日本には2000年の歴史ある国、改革は明治維新だと言い、
そんなセンスを持っている日本国は現在の国際社会をよく見て、自分たちで考えようと、鼓舞。
アメリカの疲弊に黒人大統領が選ばれたのは「有権者登録制度」によるもの、そして黒人を選ぶことで刷新を図ろうとするあがきにも似た状況なのだと・・、それは火の道を行くようなもの。
そして周辺の異民族に対しての圧制を振るい、オリンピックで国家威信を世界に知らしめていく覇道の中国を論じている。
王道を歩もうではないかとのメッセージは情感的にはわかるけれど、なんだか苦しい。
ご本人も私たちが生きている間に日本国が蘇ることを見る欲は捨てよう、我らの子孫が「王道」の遺伝子を引き継いでくれることを願う・・という諦観をもたれている。
しかし、青山氏の日本をめぐる国際論は、納得できました。
自分たち自らが考えながら行動することしか、打開の道もないのでしょう。