あらすじ
インテリジェンスなき国は亡ぶ!
企業業績だけなでなく国家浮沈の鍵を握る諜報活動とは? 歴史を揺るがした情報戦、世界で起きた秘密工作、スパイ天国・日本の現状など危機意識の薄い日本人に警鐘を鳴らす!
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Posted by ブクログ
【インテリジェンスと危機管理、セキュリティの分野に関しても、徹底的なプロ化は絶対に必要であり、やる気のある優れた人間をそこに配置することで全員が大きく救われるのだという価値を、組織自体がもっと理解する必要がある】(文中より引用)
日本の防諜体制の甘さや、厳しさを増す安全保障環境を踏まえ、インテリジェンス能力の強化が求められると主張する一冊。著者は、対テロ警備などの業務にも従事した経験を持つ丸谷元人。
日本ではよく見られるのですが、「インテリジェンスの強化」と言う際に、純粋にその分野のみならず、歴史観や国家観を含めて仮託している場合があるというのを知る上で非常に参考になる一冊。その仮託内容そのものの良し悪しはさておき、どこまでが「インテリジェンス」なのかの限界を見極めることが重要だなと感じました。
小さい章立てになっているので読みやすかったです☆5つ