【感想・ネタバレ】龍陽君始末記 3のレビュー

あらすじ

龍陽県で国産阿片が発見された! 天鱗が調査していくと、意外な人物が黒幕として浮かび上がってきた。時代は阿片戦争へと突入していき……!? 奇想天外中国秘録、完結!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

1巻読んだ時点では、たぶん最終回は「龍陽君の事件はこれからもややまったりした感じで続く!」みたいなオチなんだろうなーと思ってたら全然違った!良い意味で裏切られた。最終回にいたるまでの4話がたいへんドラマチックで燃えました。そして役所辞めた後のBL刑事はすごく生き生きしてて良いなあと。

基本的には王道で予定調和なエピソードが多かったですが、序盤から描写されてきたライカの大足に対するコンプレックスが解消されないところは意外でした。大足でもいい、このままの自分の足が好き!とはならないんですね。コンプレックスを引きずったまま一回イギリスに逃げて、でもそこで人種差別を受けて、どっちに転んでも苦しいなら親しい人のそばがいいというちょっと後ろ向きな理由で天麟のもとへ帰ってくる。そのへんの描き方がややシビアで際立ってると思います。でも馬鹿にされたらやり返す強さを手に入れていたり、異文化が流入して故郷の環境が変わっていたりと大足コンプが薄れる予感はあるので悲壮感は無く読後感はいいです。面白かった。 

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2011年02月25日

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