あらすじ
天外家から逃げだした奇子は、仁朗のもとへ身をよせた。だが、仁朗に暗殺者の手がのびる……。故郷、淀山へ逃げる仁郎。あとを追う奇子。運命の糸にあやつられ、天外一族がいま、一堂に会する!異色大作、堂々完結!
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タイトル通り奇子の数奇な一生を漫画化したものだけれど裏テーマは天外一族の衰亡という所か。登場人物も戦後力を失う地方の旧家の跡取り、元GHQの手先にして暗黒街の顔役、元共産党員にして今は平凡な主婦、合理的な思考の持ち主ながらままならぬ現実にいら立つ若者、そして一族の歪みすべてを象徴するような生まれと一族のために人権を奪われた奇子。戦後日本を象徴するような多彩な顔触れにクライマックスで伺朗が一人一人を糾弾するシーンは圧巻!思えば1巻で伺朗が極東裁判ごっこをするのはこのシーンの伏線なのか。最初から結末を決めて描いていたとしたらまさに異色作!