【感想・ネタバレ】三度目の正直のレビュー

浅井柑

女の子しか好きになれない女の子と、その秘密を唯一知る幼馴染の男の子。ジェンダーの不安定な世界を描き、注目を集めた受賞作ほか、書き下ろし作品「ラブリーベイベー」を収録し、2004年12月『三度目の正直』として単行本化（マガジンハウスより）。表題作は2011年11月に電子書籍としても刊行。

[ブクログ · ★★★★☆]

幼なじみのなな子に秘密があった。
体は女の子だけど、心は男子で好きになるのも女の子だということ。

ジェンダーのことで1人悩み、学校の修学旅行にはすべて不参加だったなな子が
好きになった女の子と一緒に過ごしたいという情熱を持って
高校で初めて行った修学旅行。

唯一秘密を打ち明けた幼なじみは自分の青春で忙しく
すれ違う日々の中、なな子がネットで知り合った人と会うことになり、現実はうまくいかないことを痛感した出来事。

他短編。
官能小説家の母と娘、母の10歳年下の再婚相手とその妹。

10代の視点から、性について。
気取ってなくて、とても良い。