【感想・ネタバレ】安倍晋三が生きた日本史のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月11日

2022年に凶弾に斃れた安倍元首相への想いを桜井よしこ氏が述べたもの。幕末の勤王の獅子にも準えているように、日本の歴史にも名を残すレベルの首相であったと述べている。著者の意見を聞いて、日本にとっての大きな損失だっとのだとあらためて感じた。

「安政の大獄で死罪に処せられたのは、松蔭29歳の時であった...続きを読む。それより前、松蔭の松下村塾には約60人の門人が学んだ。時代の大変革の中、松下村塾は2年3ヶ月続いた」p18
「プライマリバランスについていえば、それはできる限りコントロールしなければいけませんが、ある程度のマイナスであったとしても、成長率がしっかりと金利を上回っていれば、債務残高のGDP比はだんだん縮小に向かっていくことになります。これは間違いないです。ドーマー条件というのですが、基本的には、成長率が金利よりも上回っているという状況を作っていくことの方が大切なんですね。そうであれば、プライマリーバランスがどうであれ、どこかの時点で必ず収束するんですね」p203
「私たちが作ってきた国際社会、いわば秩序を打ち破ろうという動きが出てきている」p222
「国のために何かをするといふことは、自己一身の生活の上からいって、必ずしも幸福になるとは限りません。むしろそれは、深刻な悲劇に負わなければならぬことが多いでせう。しかし、国のためといふときには、個人はその悲劇を乗り越えていかねばならないのです(夜久正雄著『古事記のいのち』)」p286
「国家の形成を考古学や経済史で見て、弥生式土器の時代から鉄器文明の古墳時代に入った、といふことだけでは、国家形成の内的動因を感得することはできないでせう。人間をぬきにして歴史があるはずはないからです(夜久正雄)」p287
「日本書紀によれば、倭建命が房総半島の方を望まれて「これは小さな海だ。立ち走っても渡ることができよう」と言い、海の神の怒りに触れたため暴風が起こり、船は沈みかけたとある。このとき、倭建命の妻、弟橘比売命(おとたちばなひめのみこと)が仰った。私があなたの身代わりとなって海に沈みましょう。あなたは天皇から遣わされた目的を遂げて、その実績を奏上なさいませ、と言って入水したのである。海の神の怒りは鎮まり、御船は無事進むことができた。そのとき、弟橘比売命が歌を詠んでいる。「さねさし 相武の小野に 燃ゆる火の 火中に立ちて 問ひし君はも」これは日本人の辞世のはじめとされるが、渡部昇一氏は『古事記の読み方』で、日本初の辞世の句が女性によって詠まれ、しかもそれが愛の歌であることが目ざましいと激賞している。古代からわが国は女性をきちんと認めていたということであろう」p292

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

安倍さんへの同調が強すぎる感はあるけど、安倍さんは本当に日本国の事を思い、良き国にする為に尽力されてきた偉大な政治家だったのだと改めて感じました。

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Posted by ブクログ 2023年08月26日

防衛費や憲法改正、その他の政治や経済、今まで難しくてなかなか理解が追いつかなかったことが、この本でようやく理解ができました。

テレビで見る政治家の安倍晋三さんの部分だけではなく、櫻井さんとのオフの会話で伺えるチャーミングな一面も知ることができて、身近な存在に感じました。

こんなに日本のことを考え...続きを読むて日本のために力を尽くしてくれていたということを、私のように安倍さんが亡くなってから知る人も多いと思う。

主人は安倍さんが生きているころから、日本のために多くのことを成し遂げている政治家だと言っていたので、それを知ろうとしなかった無知な自分を反省しました。

それでも、今、こうしてこの本で知ることができたのはとても有難いです。

日本の歴史も学べて、教科書では苦痛だった日本史も、こうやって人の想いや志を知ると興味深く学べることを知りました。

こんな本を書いてくださった櫻井さんに感謝いたします。

安倍さんを知ることができたこと、そして日本史を知ってもっと日本を好きになりたいし、もっと日本を誇りに思えるようになりたい、そんな風に思わせてもらえました。

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