【感想・ネタバレ】亜宗教 オカルト、スピリチュアル、疑似科学から陰謀論まで(インターナショナル新書)のレビュー

あらすじ

コックリさんからQアノンまで! 宗教研究者とたどる、人間の“妄想力”をめぐる旅路。「亜宗教」とは、「近現代に生まれた非科学的で宗教めいた信念や言説」を指す造語。本書では、宗教研究者が「オカルト・スピリチュアル・疑似科学・陰謀論」といった亜宗教を、宗教学の知見から分析する。扱うのは、妖精写真、コックリさん、動物磁気、千里眼、念写、モンキー裁判、UFO、ニューエイジ、エスパー、臨死体験、シンクロニシティ、爬虫類人、Qアノン、反ワクチンなどなど……。信仰と科学の狭間で蠢く人間の“妄想力”の歴史をたどり、「人間にとって信仰とはなにか」を暴き出す。

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Posted by ブクログ

ここ数年、都市伝説系YouTubeやダンダダンなど、スピ的なコンテンツが再流行してる感じがしていたので読んでみました。
個人的にスピリチュアルや都市伝説は好きだけど、どっぷりつからず、一歩引いて俯瞰して観るスタンスが一番性に合うなぁと再認識させていただきました。面白かったです!

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

怪しげな風説がSNSにより拡散されがちな昨今、パッと見では判断が付きにくいオカルトも、系譜を追って読むことで陰謀論か否かの判断がしやすくなると思う。
こういった本は他にも幾つかあるが、こちらは自称の羅列というより、歴史とそれに付随する考察が入ったもので、読み応えがあり面白かった。
自己啓発本や針、按摩などのオカルトと言い難い分野まで抑えた上で、それらがなぜ大々的にオカルトと言えないか、オカルトと言ってしまうことの問題も(軽くだが)触れられていたのは良いと思う。
またスピリチュアルや陰謀論のみでなく、ソーカル事件などの根本の知性、科学を疑うものまで触れているのが嬉しい。

人によってはこの本のせいで、鍼治療の効果がなくなってしまうかもしれないが、まぁそれはそれでご愛嬌と言えるだろう。

亜宗教という造語を産んだのがこの本の1番の功績だと思うが、それを差し引いてもしっかりとした考察や対策などが書かれており、人文的な分野を好む人間は特に読んでおくべきものだろう。

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2024年02月01日

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