あらすじ
怪しい「人気No.1」にダマされない、飛びつかない
~賢い消費者、データに強いビジネスパーソンであるために~
いきなりですが、問題です。以下の設問の理由を考えてみてください。
Q1. 聞いたこともない業者が「お客様満足度No.1」などと広告を出している、そのカラクリとは?
a. 自分が知らないだけで実際に人気の業者である
b. その業者が勝手に「No.1」を自称しているだけ
c. アフィリエイターが勝手に広告を制作している
Q2. 小学生男子の「将来なりたいもの」1位がサッカー選手から会社員に。考えられる理由は?
a. プロへの道が狭き門であることが知れ渡ったから
b. 新入社員の初任給が上昇傾向だから
c. 調査時期にサッカー日本代表が不振だったから
Q3.茨城県の最下位が続いたことで話題の「都道府県魅力度ランキング」の魅力とは何の魅力?
a. 当該県居住者が評価する生活満足度
b. 「この県に住んでみたい」という居住意向
c. 豊かさを指標化して得点を合計したもの
いかがですか? こちらQ1~Q3は選択肢a.b.c.の中に正解はありません。本書ではこうした実例を基に、ランキング、データの読み解き方を解説しています。2016年1月発売の前作『だから数字にダマされる』は、高校の教科書「新編 論理国語」(大修館書店 令和5年度)にその一節が採用されました。マーケティングや経営企画など、データを基に意思決定する人、リサーチを手掛ける人には特に役立つ1冊に仕上がっています。
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Posted by ブクログ
満足度ナンバーワンはでっち上げたものも含まれる。
アルバイトを雇って並ばせたサクラもステマの一種。
ブログの記事マッチ。アメブロでは関係をオープンにする必要がある。
月額制タレント広告サービスで中小企業にもタレント広告が身近になった。
NPS=ネットプロモーションスコア。11段階評価で、0~6を否定的、7,8を中立、9,10をポジティブで評価して、推奨者ー批判者の割合を出す。同じ基準なので国際比較が可能だが、日本だとほとんどマイナス値になる。日本人の評価が中央によりやすい結果。
グローバル企業の日本支社は、日本のNPSが低い特殊性を理解してもらうことが一仕事になっている。日本向けにアレンジした指標も考えられる。
日本の社会人は学習自己啓発が少なく、管理職になりたいと思わない、という調査は、調査対象の問題もある。
大卒者、正社員割合、管理職割合、などで変わってくる。日本人の謙遜回答の影響もある。
スマホの小型サイズが人気なのは日本特有。
都道府県の魅力度調査は、観光意欲とほぼ一致する。北海道、京都、など。
居住者と非居住者で分けて質問すると違った答えになる。
リサーチ会社のモニターは、ポイント目的が多い。その特有のチェック方法にも問題がある。
コロナで東京都の転出が超過になったのは、流入が減ったことが原因。大脱出ではない。
アパホテルが満足度一位と最下位。どちらの結果が正しいか。調査方法の違いによる。よく宿泊するホテル、とすると店舗が多いホテルは上位に来る。
子どもの夢がサッカー選手から会社員になったのは、調査方法が変わったから。
結婚相手に望む年収は、婚活中か否か、調査対象の年齢などで変わる。婚活中を対象にすれば、真剣で高年齢が多いため、希望年収は上がる。