あらすじ
冷たくて鋭い氷のペンと、熱くて甘い毒入りのインクで――。
木爾チレンが描き出す、少女たちのこの残酷な謎物語(ミステリー)はきっと、読む者の心に属性を超えて突き刺さり、その深みを掻き乱すだろう。
――綾辻行人
この小説は私の黒歴史であり、これからの黒歴史になるだろう。
――著者
辛い現実を生きられなかった少女たちが、誰にも言えない恋に縋ったゆえの、禁断の黒歴史ミステリ。
最愛の父は、エベレスト登頂間際で猛吹雪に巻き込まれ凍死した。学校では陰湿ないじめを受け、家に帰れば義父に性的暴力を振るわれる。氷織の唯一の生き甲斐はアイドル・四宮炭也の推し活だけだった。だが感染病流行によって推しのライブが中止になったことをきっかけに、氷織は推しの「なりきり」とのやりとりにのめり込むようになる。顔を見たこともない相手への恋――。それがすべての悲劇の始まりだった。
前作『みんな蛍を殺したかった』に引き続き、「女による女のためのR-18文学賞」優秀賞受賞者である著者が、少女たちのこころの中に巣くう澱みを鮮烈な感性で抉り出す。
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Posted by ブクログ
色んなこおりが…
途中で…ん?ってなることも多かったけど、こういうやつに多めのあの人とこの人が知り合いで何年後に別の人と知り合ってそれがあの人と繋がりあって同じ事を繰り返す、みたいなタイプ。
ただ、最後が救われて良かったなぁ…
Posted by ブクログ
みんな蛍を殺したかったから繋がるところがあるので、蛍→氷で読んでもらうのがオススメ
5人組国民的アイドルグループ『雹』の『四宮炭也』にちょっと笑っちゃった(笑)
これって実はチレンさんが推してたんじゃないかな?
推しの結婚報道とかかなりショッキングですもんね。
違うかな(笑)
エヴァとかアイドルとか現実に存在するのもがそのままとかそれっぽく出てくるんで、なんか不思議な感覚でした。
Posted by ブクログ
2022/09/22リクエスト 1
同じ名前がいくつが出てきて、例のごとく途中から混乱して、相関図的なものを書いて読んだ。
氷織の父は、エベレスト登頂間際で凍死した。学校でいじめを受け、家で義父に性的暴力を受ける。
氷織の生き甲斐はアイドル・四宮炭也の推し活。
コロナで?ライブが中止になったことで、氷織は推しのなりきり、とのやりとりにはまる。
顔を見たこともない、なりきりへの恋愛疑似感情がどんどんヒートアップ。
様々な事情で、なりきりと一緒に住むことになり…
売れっ子vチューバーの顔を持っていた、なりきりは、なりきりが17歳だった頃、親友になりたかった女のコが自殺した家で、同じような方法で自殺する。
氷織に、ここで死んでしまうことをお許しください、とメッセージを残して。多分とんでもない金額のお札をベッドに置いて。
それで、氷織はエベレスト登頂に挑む。
最後に意識が薄れながらも、17年前の父を見つけるのは、やっぱりお話だな、とは思うものの、ラストは少しだけ救いのある終わり方。
背後、なりきり、ロル、わからない用語が多数で、私がターゲットの本ではないと思ったが、最後まで読み切った。
表紙のイラストは、とても凝っていると思う。内容にぴったりの絵柄。