あらすじ
『幻想と怪奇』シリーズ、初の創作のみの一巻は、日本作家23人の書き下ろしショートショート競作集。寄稿者への課題は「長さは八千字まで」と「過去の作家・作品に関連するものを」。著名作家による23編の多彩な作品が集結。さらに、第1回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテストの入選作品を収録。長い筆歴をもつ作家から、本書がデビューとなる作家まで、様々な才能がきらめく短い物語をお楽しみください。
【収録作家名(五十音順)】
朝松健/安土萌/荒居蘭/井上雅彦/植草昌実/奥田哲也/勝山海百合/菊地秀行/北原尚彦/久美沙織/倉阪鬼一郎/倉野憲比古/黒史郎/澤村伊智/柴田勝家/斜線堂有紀/高井信/高野史緒/立原透耶/南條竹則/西崎憲/三津田信三/木犀あこ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「幻想と怪奇」特別版のショートショート集。過去の作家・作品に関するものというお題なので、元の作品を知っていればより楽しめますし、知らない場合もその作品が気になって読みたくなってしまいそう。一度で二度おいしい、がいっぱいに詰まった感のある一冊です。
お気に入りは三津田信三「仏間の鏡」、菊池秀行「切れた縄」。どちらも元の作品は分からない、と思ったのですが、なるほど読み終えてみれば、これはどちらもあの人のテイストだったのか。お気に入りであると同時に、もっとも恐ろしく思えた作品でした。
斜線堂有紀「外科室2.0」も素敵。これは原典も雰囲気が好きな作品なのですが、さらに恐ろしくなっている気がする……! 井上雅彦「移植」にはおびただしいエッセンスが登場していて、全部は分からないものの大部分は分かった(と思う)ので楽しいったらありません。
Posted by ブクログ
日本の著名作家が一同に集い怪奇幻想の世界にいざないます。全て書き下ろしという豪華さが嬉しい。「過去の作家・作品に関連するもの」というテーマが設定されており怪奇幻想ファンには特に楽しめる内容となっています。