【感想・ネタバレ】まじめの罠のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

語り口調に思えるせいか,タイトルのせいかはわからないが,これまでの「物事を疑え」「クリティカル・シンキング」の本とは違った印象を受けた.歳を重ねるごとに,自分が内面的に,そして無意識下に「まじめ」を売りにしていることを感じていたが,そこをこの本にも指摘された.

この本の表現を借りると,「与えられた解の範囲の中だけですべてを解こう」として,「枠内で最大限の努力をしてしまう」姿勢であり,またそこに「成功体験」があり自分なりの「正義」もある.
頑張っている=自分は正しいというすり替えを無意識に行っている

必要なことは,自分なりの答を出すことであり,その答えには自分で責任を持たなければならない

東日本大震災のときに,ある小学校で校庭に並んでオロオロしていた時に,止めるのを振り払って自分の子供を連れて急いで避難した保護者がいた.有事の際に普段と同じようにみんなと同じことをしているのは危険である.

批判的に検討することは,真剣に話を聞いていることでもあり,礼儀と言っても良い


自分なりの判断材料や価値観から,自分の頭で考えて決定し行動する,そんな学生時代を過ごしてきたが,そこから緩やかに今の自分につながっている.
明確な分岐点や出来事は思い当たらないのだが,漠然と考えていたのは,自分の頭脳が飛び抜けて優秀なわけではない(それなりに優秀とは今でも思っているが,いろんな特質で突出したものを持っている人たちがいることを知った).もっと他人から学ぶことがあるはずだ,と考え始めたのは確かである.

しかしその考え自体は全うなものだし,否定することはない.自分の考え方や能力,性格,人格,内面性などを何ら変える必要もなく,それらを持ったまま成長していけばいい.

今は完全な自信を取り戻すべく,リハビリ期間中かもしれない.
今でもダメな奴だと思われるのを恐れる部分はあるが,周りの評価を中心に考えてしまっていたことには気づいている.自分の評価は自分ですればいい.

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2019年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

真面目にコツコツ努力すれば報われる。
世間で一般的にまかり通る通説をカツマー視点で問題提起する作品。
ルールやお上は絶対である!自分の現状を知るメタ認知能力の欠如。日本の教育制度の中で培われた、いわゆる日本人らしさが、イマジネーションやイノベーションを阻害する。
真似る事や物事を論理的にかつ効率的に積み上げる事。コツコツ型から見れば「ふまじめ」と映るやもしれぬ事が実は大切であるという話。
結果に導くプロセスが大切なのではなく、かけた時間と結果に着目する事。
彼女の述べる不真面目さとは、『ふまじめ=真面目でない』ではなく、時間効率を考えた生き方を提唱する事ともいえる。

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2013年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ばっさり言い切るスタイルは健在。だが、ちょっと言いすぎ、当てはまらないケースもあるよね~、なんて思いながら読む場面も多々。

その中で気になった一節。P104

コンサルタント時代、外部環境や問題設定が8割を占め、枠内で解ける問題はせいぜい、2割に過ぎないと勝間さんは習ったそうです。

個人レベルに落とし込んで考えてみても、先進国中の生産性は日本が最低という話や、実際社会人として働いている実感として、勤務時間が長い割に給料や待遇が悪化してきているという思いが自分にはあります。

事あるごとに業務効率化と言われるが、もうそんなことを何年もやっていると、カイゼンは微々たるもの。

外部要因でガツンとやってもらわないとダメかもしれませんね。

それか、勝間さんが言うようにポータブル・スキルを身に着けて転職・・・。

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2013年08月05日

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