【感想・ネタバレ】特捜部Q―カールの罪状―のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月25日

相変わらず読みだしたら寝られないシリーズ。

緊迫感が張り詰めるなかで
和めるのが
アサドのデンマーク語の慣用句のズレぶりw
NCISのジヴァの英語みたいで笑えます。

そいでいつ10弾が出るんですか?
待たれます!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月01日

本作も一気読みしてしまいました。
特捜部Qの長年に渡るなんとも言えない団結力、結束力を見られて思わずうるっとくる場面も。後半のこの先どうなるの!という鬼気迫る感じが前回同様ハラハラしすぎて寝不足です。
逮捕されたカール、次作でどうなるのか!早く読みたすぎる、すでにデンマークでは出版はされているけれど...続きを読む、デンマーク語はわからないので、今年3月出版予定のドイツ語で読むか、、でも3000円以上で高い、、(*_*)

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Posted by ブクログ 2023年12月22日

シリーズ完結前という触れ込みでひときわ、作者のリキが感じられる・・とはいえ、近づいて来るのが淋しい。
題からするとカールの「罪」とは何ぞやと思ってしまうが(ラストでは確かに、お縄だけど)その軛の状態のカールの頑張りは背水の陣的。

比較的おとなし目に見えるローセ、そして今一元気がない感じのアサド、ゴ...続きを読むードンに至っては完全にやられっぱなしのそんな役どころといった体「最後は九死に一生だったけど)
1っ作目からすぐにファンになり、大好きな北欧物の中でも突出したスケール、がっちりした骨組みは満足いくものばかりだった。私だけかもしれないが7,8作は途中、退屈さを持ってしまって、未解決の大きな謎を引きずったままという事もあって未消化感。

今回は心菜規制という縛りの中での捜査、世界中ではかなり早い規制解除だったデンマークですら、捜査に難解な足枷があったろう事は筋の中にも読み取れる。しかし、オールソンは相変わらずのユーモアセンスを随所にばらまいて、決して読者を置いてきぼりにせず・・と言うところは嬉しいね。
今回巻末で訳者の方が述べていた中に~ドイツ語からの重訳でお世話になった方への謝辞があった。そこでキリスト教のニュアンスについて教えを貰ったとある。行間にそれを巧く落とし込めている吉田さんの力量にも敬意を表したい。

理系エリートの暴走というテーマはスラブ系に多そうな気がするのは申し訳ないが。。
聖戦という楯の元に猟奇めいた粛清を繰り返す人間・・これだけの数を見て行くと、宗教という名目の元の正義も疑惑を抱かざるを得ない感想を抱いた。

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Posted by ブクログ 2023年10月03日

 特捜部Qの超久しぶりの新作。最初から10作完結と予告されたシリーズでありながら、ここのところ出版そのものにブレーキがかかってなかなか翻訳が日本に届いて来ず、やきもきさせられていたところ、ようやく届いた新作が本書である。これを読み切ると、シリーズ最大の謎である昔の事件の解決編がただ一冊残ることになる...続きを読むのだ。このやきもき感がシリーズ読破を読者に強いていると言っても過言ではない。作者のトリックにむざむざ引っかかっていながら、そのことが嬉しくもあるのが不思議なところだけれども。

 終盤に近付いたところで、ローセ、アサドと、話題の中心人物を入れ替えてき第7作・第8作であったが、本書はまだあの謎には一歩も近づかない。むしろ気を持たせたまま、謎の殺人事件をぼくらの前に提示してくるのが本書である。それも現在の事件をきっかけに古い化石のような未解決事件をいくつも掘り起こす作業が本書では待っている。そんなミステリーにはあまりお目にかかったことがないのだが、本書の読みどころは時空間スケールがとても大きいという点に尽きる。

 具体的なケースについては語らないつもりなのだが、未解決犯罪専門部署でもある地下に追いやられた問題児ばかりで構成される特捜部Qという前代未聞の部署ならではの犯罪であり、それが単数捜査から複数事件、それもいくつもの、という波乱の展開を見せ始めることによって、やはりこのQシリーズがただものでないことが本書で、またしても明確になってゆく。いや、却って心地よいくらいに新手の警察小説なのである。予測を覆すという意味ではユッシ・エーズラ・オールスンという名前が覚えにくい上に、何とも凄腕過ぎる作家だ。

 そして特捜部Qの破天荒さは、いつもながらでユーモラスですらある。暗い事件と残忍な犯罪に挑む彼らの心意気もチームワークの悪さもいつも通りでありながら、その個性がどれも刑事捜査能力に置いて優秀過ぎるゆえに、それぞれが問題児であるという特徴と跳ね返り合って、本シリーズの個性あふれる独自さが際立つというものなのである。

 本シリーズは一部、ドラマ化されているのだが、主人公であるチームリーダーのカール・マーク役ニコライ・リー・カースは、ドラマでは少しハンサム過ぎるイメージである。ぼくの頭の中ではジーン・ハックマンみたいな荒くれっぽいイメージ。ローセはドラマも原作通りのイメージで良いな。アサドもまあまあ、である。

 さて本書は、未解決事件を掘り起こしてゆくと、奇妙な現象に行き当たるQメンバーたちが、ある規則に気が付いてしまうという仕掛けになっている。とても長い年月に及んで、数年おきに発生している互いに関連のないがそれなりに有名な事件の時間的要素とその組織性。しかしその正確な犯罪システムのようなものが破綻しつつあるかもしれない。何かが壊れ、その真相が見えそうになっている。

 シリーズ中でもスケール感のある本書だが、いつもながら特捜部Qの存続に関わりそうな事件でもあり、Q内の人間関係も崩壊一歩手前を疑わせる覚束なさ。事件、いや過去にまで遡る事件群そのものは驚くべき真相を見せ始める。本書の真相は長期にわたって身を隠してきた犯罪者集団と言ってもよいくらいだ。そのスケール感を味わえるのがシリーズ9作目である本書。これまで本シリーズに縁のなかった読者でも引きずり込まれそうなスケールと、少しダウンビートな感さえあるQチームのメンバーたちの落差はいつもながらなので、しっかり楽しんで頂けることと思う。

 でも一作目を読むと、必ず次なる十作目まで興味を引きずられる。そんな仕掛けになっているためにまんまと罠にかかったしまったぼくも読者の一人である。仕掛けだらけの玩具箱。そんなシリーズ、さて次なる大団円の十作目。本作ほど待たされなければ幸いである。

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Posted by ブクログ 2023年08月25日

デンマークの警察官、カール警部補。その彼の掘り下げてゆく昔の一連の事件を解決してゆく、実に闇が深くて痛々しい真実まで気付かされてきたこのシリーズ、様相を変えてきたのは前回の「アサドの祈り」辺りからだったろうか。辛すぎる。
それでも、『カールと愉快な仲間たち』と感じさせられてはいたけれど、今回の最終行...続きを読むは余りにも驚愕。
次の10冊で完結すると意味深い暗示をかけられたわけだけど続きが出るまでまた、焦らされる時間が長く感じる。

今回は正義の天使(堕天使)のストーリー。正義を前面に掲げ粛清を重ねる彼女たち悪も悪なら、その対称となる正義とは?と、考えさせられる内容。
相変わらずの仲間たちのキャラがいい。今回はゴードン。私個人的に申し上げれば、ローセにもっと弾けてほしい!最初の頃のローセ、実に魅力的でしたので。

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Posted by ブクログ 2023年07月12日

特捜部Qシリーズ第九作。

コロナ禍のデンマーク。
殺人捜査課長は自殺した女性が、
過去の不審な爆発事故で息子を亡くした母親だと気が付く。
再捜査を命じられた特捜部は、
他にも不審な事故や自殺が起こっていることを調べだす。
山盛りにされた塩や塩の袋と塩がからんでいたり、
死んだ日が歴史上の悪人の誕生...続きを読む日だったりと、
なんの意図があるのか。

アサドの家族は一緒に暮らし始めたものの、
心の傷を負ったり、アラビア語を話し続けたり、亡命申請中だったりと、
苦労が絶えない。
そのアサドの家族が国外退去になりそうだとわかって、
ローサがあっという間に課長に怒鳴り込んだのはさすが。

カールの家からコカインと大金が入ったスーツケースが見つかっても、
誰もがカールのことを信じ、
謹慎処分にもかかわらず被害者の家をアジトにして捜査を続けたり、
犯人に拉致されたゴードンの救出に必死になったりと、
チームのメンバーの信頼関係が素晴らしい。
切断された手の写真を見てゴードンの気を失ったのに、
放っておかれたのはかわいそうだったが。

事件の方は、
落雷で十字の傷跡ができて生き延びた犯人が、
復讐の天使として悪者を殺し始めたとか、
復讐のサークルと作って仲間を募っていたとか、
ちょっと現実感がないかな。

娘が産まれてモーナと幸せに暮らしていたのに、
逮捕されてしまい、どうなってしまうのかカール。

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Posted by ブクログ 2024年04月21日

今回も緊迫した展開で、一気読みしてしまった!
2年ごとに、自殺や事故と見せかけた殺人が行われる。この『私刑』を見破った特捜部Qだが、カールに別事件で容疑がかけられたり、コロナ禍で街が封鎖したりなど、捜査は困難を極める。悍ましい事件ではあるが、メンバーのちょっとしたジョークや明るさに救われる。
このシ...続きを読むリーズは、ぜひ順を追って読んでほしい。人物それぞれの背景がわかると、物語が深みを増す。

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Posted by ブクログ 2024年01月04日

みんなほんとによく頑張った。特にゴードン。見直した。シスルの思想も分からなくもないが…。
ここでもコロナの影響がおおいに感じられた。
重いシリーズだけど毎回アサドの言い間違いにクスッとして和む。いよいよクライマックス。カールが逮捕され特捜部Qはどうなるのか。1作目からのステープル釘打ち機事件の謎が明...続きを読むかされるのが待ち遠しい。

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Posted by ブクログ 2023年12月21日

 これはもう、次作のことが気になって仕方がない。
 一体どう締めくくるのか。

 本作は、いつもながらの混乱と諧謔を楽しめる。

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Posted by ブクログ 2023年10月23日

32年前の爆発事件とその後の殺人事件、カール、アサド、ローセの互いに複雑な事情を抱えた3人組が今回もしっかり破天荒振りを発揮して、恐ろしい人間の心理を暴いていきます。ただし、今回は、そもそも原点にあるカールの昔の事件、その謎にも迫ってくる状況で物語が終わり、いやおうにも最終編への期待がかかるという、...続きを読む作者にまんまにしてやられているのです。

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Posted by ブクログ 2023年10月21日

シリーズ完結目前の9作目

コロナウイルスが流行した2020年12月頃のデンマーク

カール は課長のマークス・ヤコスプンから過去の不審な事件の再捜査を託される。事故と処理されたがこれはただの事故ではないのでは? 殺人なのではないだろうか。


マークスから託された事件は塩がキーワード。また、調査に...続きを読むよって他にも現場に塩が置かれた事件が複数あることがわかる。

今回は
- 塩でつながっている一連の事件

-女性Aが公共道路で女性Bを殺害し、現場から逃亡した女性Aもまた無残な状態で埋められていたところを発見される事件

- カールに麻薬所持の疑惑がかかって麻薬取締調査に操作される事件

この三つの流れが関わってくる。


塩事件は、雷に打たれたが奇跡的に生き残った化学の秀才が独善的な正義執行に目覚め、デンマーク中のモラルを逸脱した人間を処刑していったことが顛末。

始めはゴミを捨てたとかのマナー違反者を軽く懲らしめる程度だったのが、エスカレートしてきてモラルを逸脱して不正を犯して金儲けをしている人物を殺人をするまでに至る。その過程で組織化され、複数人で事件を犯していった


女性が埋められていた事件の実情は、
その正義執行組織にいた女性たちの仲間割れによるもので、結果、正義執行組織が女性Aを殺害し埋めたというもの。



一方、警察の内部調査の手がカールに迫る。
カール立ち会いのもとにカールの元の家を操作すると、屋根裏から開けられないスーツケースが見つかる。中からは大量の札束が発見。

以降、謹慎して捜査からは外れるように命じられる。

札束からカールの指紋が発見されると、ついに逮捕状が出て警察から追われるようになる。カールは警察から身を隠し、正義執行組織の捜査を続ける。



カール、アサド、ローセ、ゴードン達は、神から選ばれたと勘違いして犯罪を起こしてきた化学の秀才とその組織を塩つながりの一連の事件に残る証拠から追い詰めるが
動きを監視していたゴードンが誘拐される。ゴードンを誘拐したことを知らせるためにカールに送ってきた写真から、これから行われる犯罪現場を特定して、駆けつける
ゴードンはギリギリ救えたものの、悪趣味な番組企画を生み出してきた大物プロデューサーは志望、犯人も自殺
ゴードンはかっこよかった

最後にカールは逮捕されてこの巻は終わる。

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Posted by ブクログ 2023年10月06日

かなりのボリュームだが一気に読見終えた。今回の事件はきちんと結末がついたが、この後どうなるか、次のシリーズ最終作が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2023年10月02日

久しぶりの特捜部Q。
そうそう、このテンポ、この掛け合い!
あっという間に引き込まれ、まるで自分も特捜部Qの一員のよう。

しかし内容は今回もなかなかにハード。
犯人の狂信性が高ければ高いほど、読みながらストレスも溜まる笑

次が最終作かあ…寂しい。

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Posted by ブクログ 2023年09月09日

次巻で完結という前振りと並行して超難解捜査が描かれ読み応え十分。愛すべき登場人物たちのやり取りが緊張感だけではない味というか深みを出してます。それぞれの人生はどうなるのか、最終巻が楽しみ。

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Posted by ブクログ 2023年08月06日

 過去の未解決事件を解決するのが特捜部Qだが、今回は自殺の事案から始まる。

 過去の事件に端を発する自殺であることがわかり、他にも周期的に殺人事件や自殺に見える不審死が連続していたことが分かった。特捜部Qが活動を開始するが、コロナによるロックダウンで思うように活動できない。さらに、特捜部Qシリーズ...続きを読む1作目の事件にからみ、チームの中心であるカール・マークに麻薬取引の嫌疑がかかり、指名手配までされてしまう。

 次々と明らかにされる断片的な事実や推論からどんどん捜査が進んでいく。
後半は怒涛の展開で、特捜部Qのチームが一丸となって事件解決に向かってなだれ込んでいく。コロナパンデミック時期のデンマークの状況も垣間見られて面白かった。

 シリーズ最終章となる10作目へのブリッジで本作9作目は終わるが、次回作が最終作となることがわかると、少し寂しい。

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Posted by ブクログ 2023年08月04日

エンタメ度高く、ザ北欧ミステリという感じのヘビーさ。とんでもないシリアルキラー登場で、改めて特捜部Qだなあ、、としみじみ。途中のエピソードでは、レクター博士を思い出すほど。冷静沈着なイメージあったマークが取り乱す取り乱す、、。それほどの手強い相手でした。コロナ禍もリアルに描き出されていて、リモートワ...続きを読むーク捜査やロックダウン出てきて、ミステリもポストコロナに完全に突入したな、と感慨深いです。マーク、どうなるんでしょう。次作が楽しみです。

#夏の読書感想文

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Posted by ブクログ 2023年07月10日

シリーズ9作目。
デンマークのミステリーは、
ユッシ・エーズラ・オールスンを入門として2017年くらいから読み始め、特捜部Qシリーズは全部読んできた。
北欧ミステリー漁りが始まったのは、
特捜部Qからだと言ってもよいくらいだ。

まったくストーリーとは関係ないけど、
カールがどんどんポンコツになって...続きを読むいき、
ローセがしっかり者になり、
ゴードンも成長したけど、
家族も含めてアサドの行く末が心配。

9作目はトンデモぱっぷんの終わり方というか、
10作目への続け方なんで、次を待たなくてはならない。
シリーズ最終作は、
~カールの罪状~下巻になるのかな。
番外編くらいは出してくれないと、
特捜部Qファンとしては、さびしいかも。

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Posted by ブクログ 2023年07月06日

特捜部Qシリーズ。一人の女性が自殺した。息子を亡くしたことで精神が壊れ、誕生日に自殺した。その息子が死んだ爆発事故を調べなおすうちに他にも類似した事件がいくつも見つかる。同時に過去のカールの事件、釘打ち事件が新たな展開を見せる。カールは容疑者として警察に追われてしまう。
現実の社会問題を作中でも取り...続きを読む入れている。コロナ禍における捜査への影響を描写し、正義マンが暴れる。安定して面白いが、本作は最終巻への前日譚の意味合いが強く、事件は犯人が判明してからのたたみ方が駆け足で、長いが薄っぺらく感じた。

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Posted by ブクログ 2023年07月02日

特捜部Qのお馴染みのメンバーが捜査課長のゴリ押し案件を捜査する内に32年前の爆発事故にたどり着く。現場に残された不審な塩を基にその後2年おきに発生する殺人事件を特定解明する。ロックアウトの人出不足とカールが特捜部に送られたおおもとの事件がブレーキになり、、、と言う展開だが、次作が楽しみな終わり方。一...続きを読む気読みに相応しい作品。

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Posted by ブクログ 2023年06月24日

シリーズ第9弾。ひとりの女性の死を不審に思った殺人捜査課長から特捜部Qに捜査の指令が。Qのカールたちは捜査を始めるが、思っていた以上にたくさんの事件が絡んでいた。なかなか手がかりがつかめないなか、カールの関わった過去の事件が浮上してくる。シリーズを通して少しずつしか語られてこなかったものが、カールに...続きを読む大きな影響を与える。次作でシリーズは完結で、今作のラストの展開でさらに続きが気になる。

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Posted by ブクログ 2023年06月22日

待ち焦がれているもの、第二弾。特捜部Qの新作です。シリーズの9作目。10作完結という事ですから、今作を入れて、残り2作です。どのようなエンディングに繋げて行くのかが、興味深い所です。そして、毎度の事ながら、かなりのボリュームです。
ストーリーは、殺人捜査課課長ヤコプスンが、過去の事件の再捜査を特捜部...続きを読むQに依頼します。自動車修理工場の爆発事故現場に塩の山が盛られていた事が気になるというものでした。そして、塩が置かれていた事件が他にも有った気がするというものでした。 
捜査を続けると、次から次に、塩が関係する事故や事件が見つかります。そして、2年に1度、悪名高い独裁者や人道に反する罪を冒した人物の誕生日に合わせて、社会の害となっている人物を事故や自殺に見せかけて殺害していた組織が存在する事を突き止めます。
犯人が、早い段階で明らかにされますので、犯人探しの醍醐味は有りません。本作の醍醐味は、12月26日(毛沢東の誕生日)に合わせて起こる殺人を少なくなる時間との戦いの中で止められるかどうか?犯人に拉致されてしまった仲間のゴードンも同時に救えるかどうかというサスペンスフルな展開です。更に、カールは、ステープル釘機打ち事件の容疑で指名手配されるというピンチにも陥ってしまいます。後半になれば成程、ページを捲る手が止まらなくなります。相変わらずの面白さです。
☆4.7今の所、今年のベストか?この結末にした事からして、ラストは、カール不在の中、残された特捜部Qのメンバーが、ステープル釘機打ち事件を解決するという流れになるのでしょうか?

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Posted by ブクログ 2024年03月20日

2024.3 なんかストーリーに毒がなくなってきましたね。アサドのらくだシリーズも中途半端だし、登場キャラクターも普通の優秀な人になってしまった。まぁ次巻が最終巻らしいので楽しみにしてます。それにしてもこの小説、監禁が定番ですな。

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Posted by ブクログ 2024年02月08日

面白かった。
が、最後は残念。色んな意味で。
一冊一冊の間が長いので、
次までにまた話忘れちゃうな…

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Posted by ブクログ 2023年12月06日

シリーズ第9作。
シリーズ完結目前の作品とあって、散々引っ張られてきた『ステープル釘打ち事件』に動きが出てくる。
カールの記憶が曖昧なせいで真相が分からないままだったが、こんな形で大きく動くとは。
頼りの元相棒ハーディは治療のためスイスに滞在中、しかもコロナ禍で動けない。

一方で本編の過去の事件掘...続きを読むり起こしの方もシリーズ最大級の数とインパクトでは?
個人的には『ステープル釘打ち事件』の方が気になって仕方なかったが、メンバーのゴードンのピンチもあってそっちも見守った。

日本とはまた違うコロナ対策のヨーロッパだが、デンマークの捜査も大変そうだった。しかもクリスマス期間も重なる。
本編の方は被害者に同情出来ないだけに最初は身が入らなかったが、やはりやり過ぎ感はある。だが一方で法治国家の限界も感じるという葛藤が。

ローセが初期に比べると大人しめというか常識的な気がする。アサドも家族の問題でなかなかエンジンが掛からない。
頼みのゴードンはピンチだし、カールが頑張るしかないのにカールはそれどころではないし。

最後は確かに衝撃の結末。これは完結編を読むしかない。上手く作家さんの思惑に嵌められた気がする。しかし一体どんな真相が明かされるのか、知りたいような知りたくないような。

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Posted by ブクログ 2023年08月21日

シリーズ9作目。
相変わらずバタバタの特捜部だが、全体的にちょっとマイルドになってきたような。
みんなが突飛な行動をしながら事件解決に向かっていくのが魅力だったが、今回はちょっと物足りない。
次作が最終話。どんな結末になるか楽しみ。

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