あらすじ
地図上の空白地帯が失われてしまった現在も、文明の侵食を許さない隔絶された土地は存在する。ヒマラヤの高山氷河、アマゾン源流の大瀑布、アフリカ最奥部の密林地帯――人の手が地球上の隅々にまで及ぼうとするなか、厳しくも美しいこれら辺境こそ、豊かな自然の最後の砦だと言えよう。日本を代表する自然写真家が半世紀にわたって追い求めてきた最後の辺境を、見る者の心を強く揺さぶる写真で紹介する。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
写真集。と紀行文。
文章はとくにふつう。
写真は確かにきれいだけど、新書サイズだと迫力がいまいちだなあと思うなど。冒険(?)自体は迫力があり、一回の撮影を一冊にまとめればいいのになと思った。もうあるのかもしれないけど。
Posted by ブクログ
現地の人たちすらも恐れて近づかない人間の文明から遠く隔てられた陸の孤島。人間の手の入っていない大自然がそのまま取り残されている辺境。著者は何度も命の危険に晒されながらその深奥に分け入り奇跡ともいえる光景を美しい写真とともに紹介してくれる。人間が見捨てた不毛の地ならではの神秘と不思議と感動があった。地形や歴史は謎だらけ。あれやこれやと想像はかきたてられ、最後まで興味は尽きなかった。