あらすじ
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ビジネスと技術の両視点で考える脱炭素の本
政府によるカーボンニュートラル宣言以降、日本も世界の潮流と歩調を合わせ脱炭素社会に向けた流れが加速しています。しかし、まだ一般論が中心で、具体的な対策が求められています。
本書では、脱炭素の切り札として今注目を集めている水素を実際に利用している現場の取り組みや、工場における化石燃料を使わない生産工程等、具体的な対策などを事例に用いて、""化石燃料が使えなくなる前に行うべき取り組み""をテーマに、ビジネス面と技術面、両面から考察します。
◇電気から水素をつくり出す! 現場最前線を行く
1 化石燃料の使用期限と脱炭素対策
2 日本の製造業(工場・中小企業)の現状
3 輸送―自動車、船舶、飛行機など
4 発電、水素・アンモニア
5 マイクログリッド、セキュリティ
◇著者対談 非化石燃料へのパラダイムシフトはあるのか?!
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Posted by ブクログ
学んだ事、おさらいした事を書き出しておく。
再エネ発電は発電量の変動が大きいので、エネルギーストレージが重要。余った電気は水素に変換しておく。電気で水を電気分解し、水素と酸素に分ける。分けられた水素を貯めておく。この1連の流れをP2Gシステムと呼ぶ。尚、再エネを用いて作られる水素はグリーン水素と呼ばれる。
ウクライナ問題により。ヨーロッパはロシアからの石炭天然ガスに依存していたが、天然ガスはアメリカからに切り替えた。ロシアからドイツにつながるノルドストリームワンにおいては無期限に稼働停止。ノルドストリームツーは稼働開始を見送り。一方日本は、サハリンプロジェクトから撤退すると言う判断には至っていない。
カーボンニュートラルについて。CBAMとは、EUに輸入される特定の製品の生産過程で発生した炭素排出量に対する価格の支払いを求める制度。鉄鋼、アルミニウム、セメントなどの素材系産業の製品・原料や、電力など特に影響の大きい輸入品を特定してCBAM証書の購入を輸入者に課すことが検討されている。
大型トラックと長距離輸送車両はバッテリーのEVよりも燃料電池自動車FCVの方が航続距離の長さ等の点で優位性があると言われている。
2021年度までに太陽光施設などを規制する条例を制定した自治体は184に上り6年間で7倍に増えた。太陽光パネルの廃棄問題もある。使用済み太陽光パネルの排気量が2035から37年にピークを迎える。パネルの寿命が20から25年。また太陽光パネルには鉛、セレン、カドミウムなど有害物質が含まれている。太陽電池の主流はシリコン型太陽電池で95%以上がそれ。しかも8.9割中国から輸入。そこで、次世代型太陽電池として、ペロブスカイト太陽電池。ペロブスカイトは、シリコン太陽電池よりも軽くて薄い。局面にも設置できる。エネルギーへの変換効率も高い。シリコン型に対するゲームチェンジャーと言われている。結晶系シースルー太陽電池を開発されている。
まだまだ勉強する事は多い。