あらすじ
★ゲーム理論を理解するには、遊ぶのが一番だ!
じゃんけん、将棋、囲碁、麻雀、〇×ゲーム、カウントゲーム、
テキサスホールデム、カタン、インカの黄金、コリドール、カルカソンヌ、キャントストップ etc……
著名なボードゲームを題材にゲーム理論を学ぶ、かつてない入門書!
構造を看破すれば、複雑な問題もシンプルになる。
万人の力になる思考法をあなたに!
★ゲーム理論をもとに考える
・どうして賭け金はゲームをおもしろくする?
・「ブラフ」の隠れた効果とは?
・ゲームの必勝法はどう求める?
・相手の手札はどう読めばいい?
・このゲームは、相手と協力すべきか、相手を裏切るべきか?
★目次
第1章 「パズル」を極める:1人プレイゲーム
第2章 じゃんけんの均衡を探す:同時手番ゲーム
第3章 詰将棋を攻略する:完全情報の動学ゲーム
第4章 ポーカーを解体する:不完備情報ゲーム
第5章 ボードゲームをゲーム理論で攻略する
第6章 ボードゲームで社会をハックする
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
経済学のゲーム理論をボードゲームの攻略に活用しつつ、ゲーム理論そのものの理解に役立てる
インカの黄金
カタンの開拓者:現代ボードゲーム、人気
カルカソンヌ:2000年ドイツ発売、傑作
コリドール
Posted by ブクログ
実在するボードゲームを使って、ゲーム理論を解説する本。
インカの黄金やキャントストップ、ポーカー、カタンなどが題材として取りあげられている。
で、これを読んでゲーム理論が理解できるかというと、うーん……。
正直、よく分からないところが多かった。
そりゃ理屈ではそうだけど、現実ではそう上手くいなかいでしょ、みたいな。
自分には難しかったです…。
ただそれでも、馴染みのゲームを題材に何かが解説されるのは、やはり嬉しいもの。
ボードゲーム好きな人なら、読んで損はないと思う。
(そんなにマニアックなゲームは出てこないし)
余談ですが。
インカの黄金で2人になった時に、
・自分は進む
・相手は戻る
が最適なのは分かったんですが。
「ハイ、俺が先に進むで出したから!君は戻るを選ばないと損だからね?」
って急にやってくる人がいたら、さすがに引くと思う(笑)。
Posted by ブクログ
東京大学卒業後にスタンフォード大学で博士号を取得した著者による初の著作。著者が専門としているゲーム理論の考え方を、ボードゲームを用いて紹介するというのがコンセプトになっている。
・・のだが、正直言ってその試みはあまりうまくいっていない気がする。題材として取り扱われるボードゲームが一般の人には知らないものであったり、あるいは◯×ゲームのようなわかりやすいものである場合も、説明がわかりづらい(と思われる)ものだったからだ。自分はゲーム理論については経済学部ではないが学んでいるので、馴染みのテーマだったが・・)
こういったテーマであれば式などは全て抜いて新書で出すか、あるいはもう少し丁寧に説明をする方が良かったと思う。なんとなく装丁を含めて、全体的に「拙い」という表現が一番ハマるような出来だった。個人的には著者の能力というよりも、編集側が素材をうまく調理しきれなかったのではないかと感じている。